大正末期から昭和初期にかけて宮大工によって建てられた、大正ロマンの情緒あふれる歴史的建造物である本館と、より充実した寛ぎを求め集められた上質なインテリア空間を持つ別館。旅情とモダン―。ふたつの要素が見事に融合した宿がここ「湯主・一條」だ。

20代目のオーナーは、かつてホテルのコンシェルジュを務めていたという。本質を知っているからこそできるサービスが、宿のそこかしこにさりげなく表れている。料理は、一條菜園で採れた野菜など地産地消の食材を、確かな腕前で会席料理に仕上げる。個室料亭「匠亭」での至福の時間、薬湯として知られる鎌先の湯、本格的なエステなど、日常を離れてゆったりとしたひと時を過ごせる至福の宿だ。

多彩な風呂と自然あふれる日本庭園。
春夏秋冬の恩恵を五感で味わう。

仙台の奥座敷、秋保温泉に位置する『ホテルニュー水戸屋』。四季折々の表情を見せる山々と名取川のせせらぎなどの自然が与えてくれる静寂の世界を、体全体で感じることができる安息の地だ。

ここの旅館の名物と言えば、樽や陶器の湯船、露天岩風呂など16もの多彩な風呂。一つひとつこだわりがあり日本庭園を望みながらの湯浴みは、優雅、癒しとさまざまな時をもたらしてくれるだろう。自慢の湯をプライベートでゆったりと楽しみたい時には、半露天風呂付客室で。用意された3つの部屋はそれぞれ異なった趣で迎えてくれる。

料理は山海の豊富な幸を盛り込み「温かいものは温かく、冷たいものは冷たく」と素材本来の旨さを堪能できる。一日過ごしても楽しみは尽きない、極上の一軒だ。