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楽天トラベルトップ > FINDING JAPAN & ME ココロが動く、を探しに行こう > #01 山里にたたずむ湯のまち、石川県加賀温泉郷

FINDING JAPAN & ME  ココロが動く、を探しに行こう

ゆっくりと流れる時間に身をゆだね、カメラ片手にそぞろ歩き…
旅をすることで見つけた発見や驚きが日常とは違う新しい気持ちを生む。
その旅で、あなたは何を感じますか?
その旅で、あなたはどう変わりますか?
“ココロが動く”を探しに、楽天トラベル編集部が旅に出ました。

photo by Takaaki Koshiba , realization & text by Yukiko Hirano

#01 山里にたたずむ湯のまち、石川県加賀温泉郷 ― あたたかいのは、温泉だけではありませんでした

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石川県加賀温泉郷で発見した愛しいものたちを紹介します。

羽田空港から小松空港まで飛行機で約1時間。連絡バスに乗り小松駅へ。今回の目的地は、石川県加賀温泉郷です。

電車に乗り込み、いざ加賀温泉駅へ出発!初めて訪れる場所に期待で胸が膨らみます。

加賀温泉駅に到着。まずは今回宿泊する山代温泉の「瑠璃光」へ。スタッフの武田さんから情報収集をして、いよいよ散策にでかけます。

ふらりと立ち寄った温泉通り沿いにある酒屋さん。試飲コーナーで加賀の地酒を飲み比べしたら、いきなりほろ酔いに。

今の時期はツツジが満開です。

賑やかな温泉通りを抜けると、かつて魯山人が滞在していた「魯山人寓居跡いろは草庵」があります。魯山人はここで刻字看板を彫り、山代の旦那衆と書や美術、骨董などについて語らいあったそう。

入り口には「はいらっしゃいませ」の看板が。

魯山人も毎日眺めていたという、日本庭園。春夏秋冬で違った表情を見せるそう。

「どうぞ」と差し出されたのは、九谷焼の器に入った加賀棒茶と和三盆の干菓子。

お庭を眺めながらほっと一息。ゆっくり流れる旅時間のはじまりです。

「魯山人寓居跡いろは草庵」のすぐ近くにある「薬王院温泉寺」へ。

地サイダーをらっぱ飲みしながら、遊歩道を散策。

熊出没!?地元の人曰く、「熊を見かけたことはないけれど、糞は落ちている」とのこと。

神社の裏庭で見つけたカエル。流れる水に涼を感じる季節です。

日本を代表する陶磁器・九谷焼。山代温泉は一時廃窯となった九谷焼を再興した地として知られています。その歴史に触れながら、本格的な九谷焼の絵付け体験ができる「九谷焼窯跡展示館」へ。絵付け歴20年以上の嶋田さんがまずはお手本を見せてくれます。

館内の作品や資料を見てイメージを膨らませ、いざ挑戦!赤、緑、黄、紫、紺青の5色で描きます。

久しぶりに正座をして身を正すと、自然と集中力も高まるよう。気が付けば1時間以上、絵付け作業に没頭していました。

世界に一つのお皿が完成!絵付けしたものは、窯で焼き上げた後、2週間〜1ヶ月後に発送してくれます。

旅といえば、やっぱり温泉!明治に建てられた総湯(共同浴場)を復元したレトロでかわいい「古総湯」へ。ステンドグラスから差し込む光が波間にキラキラと輝きます。

壁に使われている九谷焼のタイルも当時の趣のまま。

当時の入浴様式を再現しているため、石鹸・シャワーは利用できないので、ご注意を。

湯上がりには2階の休憩所へ。畳の上で思わずごろり。

山代温泉の街並みを見下ろしながら、しばし夕涼み。ココロほぐれる時間に出会えます。

「古総湯」からすぐ近くの「はづちを楽堂」。湯上り後の手ぬぐいはこちらでどうぞ。

日が暮れ始めると、街中の灯篭にあかりが灯ります。

灯篭には一つ一つ違う絵が描かれていて、眺めているだけでも楽しい。

古総湯もすっかりライトアップされました。

6月中旬〜7月中旬はホタル鑑賞が可能。今回は「瑠璃光」主催のツアーに参加。ホタルを光で照らすのは厳禁。ホタルを驚かせないよう、バスの車内も真っ暗にして向かいます。

到着した先に待っていたのは、幻想的な世界。あたたかなホタルの光に、思わず見とれてしまいます。

そろそろ腹ごしらえ。食事するならここがおすすめ、と地元の人に言われて訪れた「一力(いちりき)」へ。

黒板に貼られているのは、本日おすすめ。日本海の新鮮な魚介や地元産の野菜を中心に、日本酒にぴったりのメニューがずらりと並びます。

地元の人率90%以上!おいしいものは地元の人が知っている、との言葉どおり!絶品のお刺身盛り合わせ。

気さくで陽気なマスター東出さんとその奥さま。おいしい食事とお酒に、会話も大盛り上がり!常連になりたいお店が、旅先にできました。

2軒目は、ジャズと本格的なカクテルを楽しめる「SWING」へ。この他、山代温泉には地元の人に愛されているお店がたくさん。とてもじゃないですが、1晩ではまわりきれませんでした。

翌朝、山中温泉に移動し、渓谷美の名所「鶴仙峡」へ。毎年4月〜10月まで、鶴仙渓遊歩道沿いに名物の「川床」がお目見えします。

山中出身の道場六三郎さん考案の「川床ロール」や定番の冷製抹茶しるこを頂きながら、のんびり自分時間を。

川のせせらぎや野鳥のさえずり、眩しい新緑、森の息づかい…だんだんと五感が研ぎ澄まされていくのを感じるはず。思わず深呼吸したくなる、ヒーリングスポットです。

買い物と食べ歩きが楽しい、山中温泉のゆげ街道へ。早速、揚げたてのコロッケをお供に散策開始。

無料で番傘を貸してくれるお店も。絵になる風景がたくさんあります。

加賀温泉郷をめぐる1泊2日の旅も、そろそろ終わり。旅先でのあたたかな出会いや新鮮な発見が、明日をちょっと楽しく、前向きにさせてくれる気がします。あなたも自分のココロが動く瞬間を探しに、旅に出かけませんか。