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楽天トラベルトップ > FINDING JAPAN & ME ココロが動く、を探しに行こう > #03 なまはげが生き続けるまち、秋田県男鹿市

FINDING JAPAN & ME  ココロが動く、を探しに行こう

知らない人に、自分が住んでいるまちについて聞かれたら、あなたは何て答えますか?
ここでは恐らく全員が「なまはげ!」と答えるに違いありません。
国重要無形民俗文化財に指定され、いまもなお愛され続けている「男鹿(おが)のナマハゲ」。
「FINDING JAPAN & ME」編集部がなまはげの郷、秋田県男鹿市を訪れました。

photo by Takaaki Koshiba , realization & text by Yukiko Hirano

#03 愛され続けるには、理由がありました。なまはげが生き続けるまち、秋田県男鹿市

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今回の旅は、なまはげのふるさと、秋田県男鹿(おが)市に訪れました。

男鹿半島の入口で出迎えてくれたのは、高さ15mの巨大ななまはげ!あまりの大きさに思わずカメラを手に取り撮影。男鹿総合観光案内所でこのなまはげに出会えます。

腹ごしらえは、B1グランプリにも出場した「男鹿しょっつる焼きそば」がおすすめ!ソースではなく、「しょっつる」ベースの塩味と醤油味のたれに、粉末ワカメと昆布ダシ入りの特製麺、そして、具材は海鮮中心で肉類禁止!食べる前に「しょっつる」の合わせダレをかけて召し上がれ。

「しょっつる」とは、秋田県魚のハタハタを塩漬けにして、3年以上発酵させたもの。日本三大魚醤の1つで、「ハタハタのしょっつる鍋」をはじめ、チャーハンやお吸いものなど、様々な料理に使えるそう。

男鹿温泉郷へ移動し、男鹿温泉交流会館 五風へ。なまはげの壁掛け作りに挑戦!なまはげのお話を聞きながら楽しく体験できます。

毛糸の髪の毛を着けたら見事完成!裏側には好きなメッセージを入れて。

男鹿市を歩いていると、いたるところに「なまはげ」の文字が。

男鹿半島の西北端、北緯40度上に位置する入道崎。そのシンボルは、白と黒のストライプが外国映画に出てきそうな灯台。夕陽の名所でもあり、「日本の灯台50選」に選ばれています。

もちろん(?)ここにもなまはげが!

今日のお宿は男鹿温泉郷にある「男鹿ホテル」。夕食は、男鹿の海産物の代名詞、ハタハタやサザエなど、新鮮な海の幸。

そして、火鉢には溶岩でできた石が3〜4時間前から熱されています。700〜800度もあるそう。さて、何ができるのでしょうか…

お湯が入った鍋に鯛を入れ、そこに熱した石を投入!一気に温度が上がり、魚のくさみがとれ、身がひきしまるそう。石を出してから、味噌、ネギ、豆腐を入れて、もう一度火を通すために石を投入!豪快な漁師の味、磯焼き料理が完成です。

夜のメインイベントは、男鹿温泉交流会館 五風で開催される、なまはげ太鼓!なまはげによる太鼓パフォーマンスは迫力満点!

演奏の途中に、なまはげが客席に乱入!子どもの泣き叫ぶ声、大人の笑い声と歓声が入り混じり、会場は大盛り上がり!

胸に響く和太鼓のリズム、なまはげたちが飛び回る震動、観客の手拍子が一体となって。

なまはげの面を外し、再登場!今夜の演奏は、「なまはげ郷神楽」によるもの。男鹿市に住む若者たちが、まちおこしの一環として、ストリートライブからはじめたそう。

現在では会場に入りきらないほどの人々が駆けつけ、今日も立ち見がいっぱい。しかし、震災後は観客が10人しかいなかった時も。けれど、お客さまが戻るまで頑張ろうと、東北復興への願いを込めて続けてきたそうです。

エネルギーあふれる演奏はもちろん、なによりも演奏をしている姿がとても楽しそう!

演奏終了後は、お客さま1人ひとりと握手。たくさんのパワーをもらえました。

ちょうど翌日は「ナマハゲ伝道士」の認定試験日。試験は年に一度開催され、なまはげの歴史や面など、なまはげに関する問題が出題されるそう。

毎年2月の第二金・土・日曜に真山神社内で開催される「なまはげ柴灯(せど)まつり」。「なまはげの行事をずっと続けて欲しい」と真山神社宮司の竹内信彦さん。

荘厳な雰囲気の真山神社。「なまはげ柴灯(せど)まつり」が開催される2月には一面雪景色になるそう。

なまはげについて知りたくなったら「なまはげ館」へ。

入口に飾ってあるオブジェ。よく見るとなまはげの顔が!みなさん分かりますか?

男鹿市の各地域に受け継がれたなまはげの面と衣装。角がなかったり、ユニークな表情だったり、見比べるのが楽しい。

なまはげ館では、なまはげ彫師の石川千秋さんによる、なまはげの面づくりの様子を見ることができます。(不定期)

なまはげの面を作り続けて50年という石川千秋さん。桐の丸太を半分に切り、そこかから1つ1つ手彫りで切り抜いていくそう。手彫りで10日、色付けや毛付け、乾燥を入れて約1ヶ月弱で1つの面が完成します。

館内にはなまはげ変身コーナーも!気分はすっかりなまはげ!

なまはげ館の隣にある男鹿真山伝承館では、実際に大晦日に行われているなまはげ行事を体験することができます。「泣く子はいねが。怠け者はいねが。」とうなり声とともに畳を激しく歩き回るなまはげたち。

またまたなまはげ発見!

男鹿海鮮市場の2階には、新鮮な海の幸を食べることができる「食事処 海鮮屋」があります。こちらは海鮮丼(1,200円)。

食後のコーヒーは、地元の人で賑わうお店「省吾」へ。笑顔がステキな"太一くん"。

男鹿半島には、日本海の荒波が作り出した奇岩がいっぱい。こちらはよく見るとゴジラの形!

鬼が築きあげたという伝説の999段の石段。思いのほか急な道で息があがります。

999段のぼった先に現れたのは、赤神神社五社堂。静けさの中にひっそりと佇む、横に並んだ五棟の社殿は、国指定重要文化財です。

祀られているのは5匹のなまはげで、両親と子ども3匹と言われています。なまはげの神に「除災招福」を祈願して。

五社堂にある「姿見の井戸」。水鏡に自分の姿が写らない人は命が長くない、という伝説が。

五社堂の石段999段にちなんだ、高さ9.99mのなまはげ。人々に愛され、守り続けられているなまはげ。今回はここでお別れです。

今回訪れた場所
  【秋田県男鹿市】
喫茶アンナプルナ
住所:秋田県男鹿市脇本脇本上谷地89-3
    【秋田県男鹿市】
手作り体験工房
男鹿温泉交流会館五風内。申し込みは要問合せ。住所:男鹿市北浦湯本字草木原21-2
    【秋田県男鹿市】
男鹿温泉交流会館「五風」
ナマハゲふれあい太鼓ライブ!などを開催。スケジュールは要問合せ。住所:男鹿市北浦湯本字草木原21-2
 
  【秋田県男鹿市】
男鹿ホテル
住所:秋田県男鹿市北浦湯本字草木原13-1
    【秋田県男鹿市】
真山神社
住所:男鹿市北浦真山字水喰沢97
    【秋田県男鹿市】
なまはげ館
住所:男鹿市北浦真山字水喰沢
 
  【秋田県男鹿市】
男鹿真山伝承館
住所:男鹿市北浦真山字水喰沢97
    【秋田県男鹿市】
男鹿海鮮市場
住所:男鹿市船川港船川字海岸通り2-9-10※お食事処「海鮮屋」は2階
    【秋田県男鹿市】
五社堂
住所:秋田県男鹿市船川港本山門前字祓川35