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楽天トラベルトップ > FINDING JAPAN & ME ココロが動く、を探しに行こう > #12 受け継がれゆく想いにふれる、クロスオーバートリップ

FINDING JAPAN & ME  ココロが動く、を探しに行こう

まちのシンボル・鶴ヶ城を中心に、歴史あふれる城下町が広がる福島県会津若松市。
会津藩の教えである「ならぬことはならぬ」の精神が今も息づくまちで、
幕末の人々に想いを馳せながら、「いま」の会津若松を感じる旅へ。

photo by Nobuyuki Kobayashi , realization & text by Yukiko Hirano, Kurumi Furusawa

#12 豊かな自然に囲まれた、歴史が息づく城下町・会津若松。
受け継がれゆく想いにふれる、クロスオーバートリップ

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夏の青空の下にたたずむ、真っ白な壁と赤みがかった瓦。歴史が息づき、自然豊かな福島県会津若松市での旅の始まりです。

東京から新幹線と車を乗り継ぎ約2時間半。今回まず向かったのは、会津若松市のシンボルで2013年の大河ドラマ「八重の桜」の舞台となる鶴ケ城です。

ボランティアガイド歴10年の熊田さんに案内をして頂きます。明るいピンク色のポロシャツには、「八重の桜」のマスコット「八重たん」が。

案内所の壁に書かれた「あいづっこ宣言」。「ならぬことはならぬ」など、会津藩主・保科正之の家訓を今の子供たちにが掲げるスローガンです。

いざ、頂上へ!天守閣は5つの層に分かれており、それぞれの階で戊辰戦争や白虎隊士の写真など、会津の歴史や文化を楽しく紹介しています。5層目の頂上からは、山に囲まれた城下町を見渡せます。

満面の笑みで案内して下さった熊田さんともここでお別れ。「観光公社にお気軽にご予約ください」と熊田さん。

小腹が空いて向かったのは、会津若松のB級グルメを提供する「なかじま」。お店の横には「伝統会津ソースカツ丼の会」の看板がありました。会津若松では、カツ丼と言えばソースカツ丼が当たり前で、市内には約20軒のお店があります。「なかじま」は、昭和23年開店。その時の売り物もソースカツ丼でした。

ふたを開けてみると、ソースがたっぷりかかったカツとキャベツが!ボリューム満点です。

食べてみると、味の濃いソースがしっかりついたカツがジューシーなキャベツととても合います。カツは食べる直前に目の前でカラッと揚げてくれます。

次に訪れたのは、緑が茂り、ボタンやフジなど、四季折々の花や薬草などが咲く「御薬園」。会津藩2代藩主保科政経が、別荘に薬草園を設けたのが始まりでした。

園内に入ると、約300本の淡いピンク色の蓮がきれいに花を咲かせています。

池のほとりには、ひっそりと、お茶屋御殿があります。抹茶とお菓子のセット(500円)を楽しむことができます。

お庭を眺めながらお茶をして、思わずホッと一息。

石畳を歩きながら、小さな滝や灯篭をみながらのんびりお散歩することができました。

御薬園を出て向かったのは、城下町にある「小澤蝋燭店」。鮮やかな赤と緑色の看板に惹き寄せられ、店内へ。

レトロな雰囲気の店内には、職人さんが作り上げた様々なデザインの蝋燭が並んでいます。

7色の絵の具が載ったパレットそのものが、花びらのよう。この絵の具を使って蝋燭に色付けします。

見本を参考にして、いよいよ世界にたったひとつの蝋燭づくりに挑戦!

集中して筆を動かし、およそ30分。完成です。

こちらは職人さんが作った絵蝋燭。赤の花を中心に、花びらと葉が蝋燭の面をなめらかに覆います。

ここは人気のカフェ 「Patisserie Ar.」。会津若松市が企画する「まち歩きスイーツ」の参加店です。この企画の参加店では、スイーツをワンコイン(500円)で楽しめます。

私たちが選んだのは、色がさわやかな洋ナシのケーキ・シャンディボンプとベリーベリータルト。少し甘酸っぱいタルトは、今が旬の会津若松産ベリーを使っています。

今回泊まったのは、会津若松市内から車で約30分の芦ノ牧温泉。緑が茂り、山間からは、渓流が流れ、心と体をリフレッシュ出来ます。

いつもより少し早起きして、芦ノ牧温泉を散策。鳥のさえずり、渓流の音を聞きながら、森林浴です。

少し歩くと、そこには隠れ足湯スポットが!丸い桶に足を入れる、珍しいタイプの足湯が。身体がぽかぽか温かくなってきます。

再び会津若松市内へ。白虎隊士が戊辰戦争でわずか16、17歳という若さで自刃したという飯盛山へ登りました。頂上には、深い緑に囲まれた白虎隊士のお墓があります。

白虎隊士発見!隊士が眺めている先は、鶴ケ城です。白虎隊士はここから鶴ケ城を眺め、炎上した市内を見て鶴ヶ城も燃えていると思い自刃したそうです。

飯盛山を下っていくと、そこには、木造造りの六角形の建物があります。

階段ではなくスロープで一番上までぐるぐる登っていきます。33観音像を置いていたことから、領内にいながらにして、観音参りが出来たそう。

天井まで行くと、太鼓橋がありました。橋を渡ると、もう一本別のスロープで下っていきます。深い茶色の古木の螺旋が異空間を作り上げています。

お昼は、会津若松市の手打ち蕎麦屋さん「蕎麦酒菜 祥」へ。材料は地粉100%。全て女将さんが手打ちをしていて、とてもコシがあります。こちらの山菜キノコ蕎麦の材料は店主が山に入って調達している天然物。様々な種類のきのこは新鮮でジューシーです。

お店では、麦茶を出してもらいました。コースターとして使われているのは、あじさいの葉っぱです。夏の暑さを涼しくしてくれるちょっとした心遣い。

着物姿の女将さんと袴姿の店員さん。八重の桜にちなんでこのお店の店員さんはみな袴姿でした。

食後は、会津若松市内から車でおよそ10分の「みのり果樹園」へ。オーナーの成田さんにブルーベリーの種類と積むコツを教えてもらいます。この農園には、500円玉ぐらいの巨大なものなど、約25種類のブルーベリーが実るそうです。

「おいしいブルーベリーを見つけるコツは、実の先端の目が寝ているものを探すことです」と成田さん。こちらのように、目が立っているものは、まだ完熟されていない、若い実だそう。

コツを習っていざ挑戦!しゃがみながらブルーベリーを探すと、隠れたおいしい実を見つけられます。

夢中でブルーベリー狩りをして30分、おいしそうなブルーベリーが集まりました。会津の夏の名物です。

会津若松の自然と歴史に触れる旅もそろそろ終わり。今回の旅で、会津若松の自然や歴史が豊かに残されているのも、そこに暮らす人々の変わらない思いがあるからだと、実感することができました。

今回訪れた場所
  【福島県会津若松市】
鶴ケ城
住所:福島県会津若松市追手町1-1
    【福島県会津若松市】
なかじま
住所:福島県会津若松市上町2-39
    【福島県会津若松市】
御薬園
住所:福島県会津若松市花春町8-1
 
  【福島県会津若松市】
小澤蝋燭店
住所:福島県会津若松市西栄町6-27
    【福島県会津若松市】
Patisserie Ar.
住所:福島県会津若松市中央1-4-15
    【福島県会津若松市】
芦ノ牧温泉
住所:福島県会津若松市大戸町芦ノ牧
 
  【福島県会津若松市】
飯盛山
住所:福島県会津若松市一箕町大字八幡弁天下
    【福島県会津若松市】
蕎麦酒菜 祥
住所:福島県会津若松市大町1-9-6
    【福島県会津若松市】
みのり果樹園
住所:福島県会津若松市北会津町下米塚26-1