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楽天トラベルトップ > FINDING JAPAN & ME ココロが動く、を探しに行こう > #20 ココロとカラダを解放。雪見露天で、まっしろな自分に

FINDING JAPAN & ME  ココロが動く、を探しに行こう

北アルプスのふもと、5つの秘湯を育む“奥飛騨温泉郷”。
冬、雪化粧をした山里は、深い白さと澄んだ空気に包まれます。
時の流れを忘れるこの地には、冬こそ感じられるぬくもりが溢れています。
ゆっくりと自分自身を見つめなおし、新しく生まれ変わる旅へ出かけませんか。

photo by Takaaki Koshiba , realization & text by Rika Hiro

#20 喧騒とは無縁の雪国で、ココロとカラダを解放。 自分と向き合い、まっしろに生まれ変わる雪見露天の旅

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北アルプスに隠されたように、静かな時が流れる奥飛騨の地。雪の白さと、温泉のぬくもりに包まれて、新しいココロとカラダに生まれ変わる旅へ。

東京から新幹線と特急を乗継いで約4時間。岐阜県高山駅に到着。まずは昼食に、地元の人におすすめされた「弱尊(じゃくそん)」へ。甘口で濃厚な名物カレーは、どれも絶品!

高山駅から車を1時間半ほど走らせ、奥飛騨の地に到着。最初に訪れたのは、標高2,000メートル以上の雲上展望台へ続く「新穂高ロープウェイ」。高低差が日本一といわれる急斜面を上って行きます。

2つのロープウェイを乗継ぎ、西穂高口駅の展望台に到着。この日はお天気にも恵まれ、360度、白銀の北アルプスの絶景がお出迎え。

白い山と青い空に囲まれ、天国に居るような気持ちに。感動を写真に記録!

気分が盛り上がり、展望台の雪だるま&飛騨高山のキャラクラー「さるぼぼ」と記念撮影。

展望台を降りて、西穂高口駅の周りを散策。背丈ほどの高い雪の壁に囲まれた道が、えんえんと続きます。迷路に迷いこんだような不思議な感覚に。

下山して、次に訪れた「昔ばなしの里 五平餅村」では、立ち寄り露天風呂と食事が楽しめます。築200年ほどだという、古民家づくりの外観はどこかなつかしい雰囲気。

囲炉裏のぬくもりに満ちた店内。窓の外の雪景色を眺めながら、あたたかいお茶で一息。訪れた人に昔ばなしを語ってくれるおばあさんが実在したことから、「昔ばなしの里」という名前が付いたんだそう。

お風呂の利用客に無料で提供している手づくりの「五平餅」。うるち米ともち米を混ぜて、季節の素材を使った自家製みそで仕上げる絶品五平餅は、これを目当てに遠方客が訪れるほどの人気ぶり。お風呂を利用しなくても1本200円とリーズナブル。

お店のおばさんお手製の、着物を召したつまようじ。使うのが勿体無い可愛さ!手づくりのやさしさが溢れるおもてなしに、ココロもあたたまりました。

次に向かったのは、昔ばなしの里 五平餅村からすぐの「福地温泉 山里のいおり 草円」。雪に隠されたような、趣のある佇まいです。

半露天の大浴場からは、額に入った絵のように美しい銀世界が臨めます。木の香り漂う、上品で贅沢な空間。

地下約300メートルからくみ上げている「福の湯」は、肌の古い角質を溶かすという自家源泉の美肌の湯。休憩場所には飲泉できる源泉があり、飲むと胃腸に良いのだそう。

休憩場所の冷蔵庫の中に、地元でつくられた牧成舎の「アイスもなか」を発見!

温泉上がりにいただくアイスもなかは、ひやっと冷たくて、やさしい甘さでした。

日が沈み、外灯のあたたかい光が雪道に落ちはじめた頃。訪れたのは、2012年9月にオープンしたばかりの喫茶カフェ「よつば」。

マスターの自宅の一部を改装したという店内は、レトロで落ち着いた雰囲気。この日居合わせた常連のお客さんが、涙あり、笑いありのマスターとの交友の歴史を聞かせてくれました。

いただいたのは、地元のそば粉を使った絶品ガレット。彩りを考えながら、付け合わせの野菜を毎回工夫しているのだそう。近所の子どもに絵も教えるというマスターのセンスが光る一品。

「真向かいの宿の女将さんや若旦那さんもしょっちゅう来てくれるよ」と語るマスター。地元の素材を活かしたおいしい料理と、マスターのあたたかい人柄に惹かれ、多くの人が訪れる素敵なカフェでした。

翌日の早朝。昨日宿泊した「新穂高温泉 穂高荘 山のホテル」が誇る、大露天“山峡槍の湯”へ。ホテルからお風呂をつなぐ「湯めぐり鉄道」は、世界一短い鉄道といわれています。

ぐるりと北アルプスの絶景に囲まれた“山峡槍の湯”は、想像を上回る大スケール。雪と立ち上る湯気に包まれ、あたり一面が純白の世界に。

朝の澄んだ空気の中で深呼吸をすると、ココロもまっしろに洗われるようでした。

朝風呂でリフレッシュして、穂高荘 山のホテルを後に。軒先のつららが雪国ならでは。少し遠出をして次に向かうのは、「飛騨大鍾乳洞」。

「飛騨大鍾乳洞」の受付前で、日本一大きな鉄鍋を発見!直径約6メートル、重さ9トンもの巨大鍋ですが、以前は実際に使われていたのだそう。

鍾乳洞に入ってすぐに広がる“竜宮の夜景”という洞窟。コケ防止のためにカラフルにしているという赤や青のライトが、異世界の雰囲気を醸し出します。

こちらは真っ青な洞窟。なかなかの迫力で、冒険しているような気持ちに。冬季は“氷の渓谷”やライトアップなど、より幻想的な空間が楽しめます。

奥飛騨温泉郷に戻り、小腹が空いて立ち寄ったのは、“はんたい玉子”が絶品だという「つるや商店」。

「ここら辺の人は、平湯温泉にそれぞれ好きな名前を付けていて、うちはつるや商店だから“つるの湯”って付けたのよ」と奥様。その“つるの湯”で茹でられた玉子の正体は…

なんと、黄身より白身の方が半熟でぷるぷる。これが“はんたい玉子”と呼ばれる由縁だそう。温泉に含まれるナトリウムが自然な塩味を付けていて、絶品。独特の食感もやみつきになります。

この旅の最後に訪れたのは、荒神の心を癒し、世に平穏を招いたとされる「栃尾温泉 荒神の湯」。登山客で混み合う夏よりもすいていて、熱めのお湯が心地いいこの季節に訪れたい秘湯。日の入る幻想的な雪山を眺めながら、静かで、あたたかい、奥飛騨の地をまた訪れたいと思いました。

今回訪れた場所
  【岐阜県天満町】
弱尊(じゃくそん)
住所:岐阜県高山市天満町5-5
    【岐阜県奥飛騨】
新高穂ロープウェイ
住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高
    【岐阜県奥飛騨】
昔ばなしの里 五平餅村
住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷福地温泉110
 
  【岐阜県奥飛騨】
山里のいおり 草円
住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷福地温泉831
    【岐阜県奥飛騨】
喫茶カフェ「よつば」
住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根
    【岐阜県奥飛騨】
穂高荘 山のホテル
住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂577-13
 
  【岐阜県丹生川町】
飛騨大鍾乳洞
住所:岐阜県高山市丹生川町日面1147
    【岐阜県奥飛騨】
つるや商店
住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯519
    【岐阜県奥飛騨】
荒神の湯
住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷栃尾