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楽天トラベルトップ > FINDING JAPAN & ME ココロが動く、を探しに行こう > #27 輝く笑顔に出会う、忘れられない夏旅へ

FINDING JAPAN & ME  ココロが動く、を探しに行こう

言わずと知れた「スパリゾートハワイアンズ」はもちろん、
水族館や海水浴場など、“夏”に楽しめるスポットが満載のいわき市。
約2年前の震災から立ち上がり、今日まで前進して来たいわきの人々の
“特別な笑顔”に出会う旅へ。この夏、いわきを訪れてみませんか。

photo by Nobuyuki Kobayashi , realization & text by Rika Hiro

#27 太陽のように輝く笑顔は、夢見る未来への道しるべ。 忘れられない思い出と勇気をくれる、夏のいわきへ。

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言わずと知れた「スパリゾートハワイアンズ」はもちろん、水族館や海水浴場など、“夏”に楽しめるスポットが満載のいわき市。約2年前の震災から立ち上がり、今日まで前進して来たいわきの人々の“特別な笑顔”に出会う旅へ。この夏、いわきを訪れてみませんか。

この旅で最初に出会ったのは、いわきのご当地キャラクターで、子どもたちに大人気の「フラおじさん」。いわきの海の生き物と触れ合える「環境水族館アクアマリンふくしま」を案内してくれるのだそう。

子ども向けの体験型施設「アクアマリ ン えっぐ」には、下から覗いたり、中に頭を入れられたりする様々な形状の水槽が展示されています。

人気の“クマノミ”など、柄や生態の珍しい魚が豊富に泳いでいます。その他、魚類から進化した哺乳類の展示や、釣った魚をその場で食べられる釣り場など、生き物の不思議を楽しく学ぶことが出来ます。

アクアマリ ン えっぐの外には、世界最大級のタッチプール「蛇の目ビーチ」が広がっています。フラおじさんを見つけた子どもたちが、ビーチで捕まえたヒトデを見せに来てくれました。砂浜を裸足になって遊ぶ子どもたちは、生き生きと輝いていました。

福島県沖でぶつかる“黒潮”と“親潮”を象徴する「潮目の海の大水槽」。その幻想的な美しさと迫力に、フラおじさんも大興奮。子どもも大人も一緒になって、環境について考えるきっかけをくれる水族館でした。

次に訪れたのは、常夏のバカンスを体感できるレジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」。人気のハワイ料理ロコモコ(チーズインロコモコ)と、パイナップルデザート(パインアラモード)で南国のランチタイム。

“美しきハワイ”がテーマの「フラガールポリネシアンレビュー」がスタート。ハワイはもちろん、サモア、マオリ、タヒチなどの南太平洋の様々な民族舞踊が楽しめます。磨きぬかれた圧巻のダンスと、美しい音楽の虜になること間違いなし。

ショーを堪能し、プールでアクティブに楽しんだ後は、休憩も兼ねて「フラ・ミュージアム」に立ち寄るのもおすすめ。かつて石炭の町だったいわきが、石油へのエネルギー革命の危機を乗り越え、今のスパリゾートハワイアンズ設立で経済復興するまでの歴史が語られています。あの東日本大震災からも立ち上がったいわきの人々の“折れない心”の原点を知り、勇気をもらうことが出来ました。

フラ・ミュージアムでは、「フラ文化とハワイ」の歴史についても紹介されています。神々への信仰心を表したフラが、ハワイの美しい自然や文化と共にどのように発展していったのか。フラの歴史を深く知ることで、より夜のショーの魅力が増すかもしれません。

夕暮れ時に訪れたのは、“ヒーリング・アクティブ・ロマンティック・リフレッシュ”の4つのテーマで構成されるアートスパ「スパガーデン パレオ」。色鮮やかなライトアップと自然の茜色の空が溶け合い、幻想的で開放的な空間に。沈む太陽を眺めながらゆっくりと温泉に浸かれば、映画の世界に居るような感覚を味わえます。

夜の闇が訪れると、昼のショーの明るい雰囲気と大きく異なり、力強く情熱的な「グランドポリネシアンショー」が始まります。ハワイの言葉で「前進」という意味を持つ「イムア」をタイトルに掲げたこのショーは、約2年前の震災を受け、それでも未来へ立ち向かう決意を表したステージです。様々な想いを背負ったフラガールたちの笑顔には、“強さ”や“希望”を感じさせるような、特別な輝きがありました。

翌日訪れた「大和田自然農園」は、豊かな新緑が美しく、細い小道や手作りの装飾が可愛らしい無農薬農園。

摘み取り体験が出来るブルーベリーは、農園のご家族が毎日手作業で虫を駆除して回っているという安心の無農薬果実。7〜8月の夏が最も甘味が増しておいしい季節とのこと。

土日に予約をすれば、手作りピザ体験も可能。ハーブ、ルッコラ、玉ねぎ、ピーマン、ゆで玉子など、そのほとんどが大和田自然農園で作れらた具材を、好きなだけ乗せることが出来ます。

生地にも自家製の米粉を使用しており、外はサクサク、中はもっちりのおいしいピザが焼きあがります。なんと、ピザを焼く“ピザ窯”もご主人お手製なのだそう。

未だに根拠のない風評被害が残っているという大和田自然農園の皆さん。震災前から、「体にやさしい安全な食材を届けたい」と、手間暇をかけて無農薬栽培を続けてきた皆さんの想いが、多くの人に届いて欲しいと強く思いました。手作りのぬくもりに満ちた大和田自然農園に、ぜひこの夏訪れてみませんか。

常磐自動車道の移動中に立ち寄ったのは、観光客はもちろん、地元の人でも多く賑わう「四倉パーキングエリア」。

お土産コーナーには、会津や新潟の人々の支援で震災被害から復活したという、四倉名門「ニイヤダ水産」の干物が販売されていました。放射能の影響がない地域から仕入れた新鮮な魚を、伝統の技術でさばき、味付けしたこだわりの無添加干物です。

昼食に注文したのは、器から豪快にはみ出る「巨大あなご天重(850円)」。揚げたてのサクサクの衣に、中の身は熱々でプリプリ。震災被害に負けず、漁港の町・四倉の魅力を知って欲しいという想いが伝わってくる、素敵なパーキングエリアでした。

次に訪れたのは、8,900万年前の古い地層を活かし設立された「いわき市アンモナイトセンター」。入口で、この地層で発見されたという直径90センチ以上の巨大アンモナイトがお出迎え。

まだこの場所が海だった時代、入江のような陸側に入り込んだ地形をしていたことから、古代の生き物の死骸が密集し、大量の化石が眠る地層として現代に現れたのだそう。古い地層を丸ごと囲って造られたこのような施設は非常に珍しく、ただ化石の陳列を見るのとは全く違う大迫力の景観です。

施設のすぐ隣にある屋外体験発掘場では、実際にハンマーやタガネを使って本格的な体験発掘が可能。アンモナイトはもちろん、二枚貝やサメの歯などが発掘出来、お土産に持って帰ることも可能です。リピーターが続出するほど、お父さんと子どもたちに大人気なのだそう。

いわき市アンモナイトセンターを後にし、向かった先は、今年の夏3年ぶりに海開きがされる「四倉海水浴場」。すると、並ぶヤシの木の影に怪しい人影を発見。

顔を出したのは、昨日「環境水族館アクアマリンふくしま」を案内してくれたフラおじさん。旅の最後を聞いて駆けつけてくれたようです。

四倉海水浴場のすぐ側には、地元の食材を使ったフードコーナー、お土産コーナーがある「道の駅 よつくら港」があります。

いわき名物の「うにの貝焼」や「うにみそ」はもちろん、お酒や野菜やスイーツまで、いわきのこだわりの郷土品が勢ぞろい。

1日10食限定の「メガ海鮮丼(1,200円)」は、大ぶりの新鮮な魚介が山盛り。このボリュームとおいしさを考えると、破格の1品です。

1Fと2Fをつなぐ階段の踊場には、震災直後の建物の様子が写真で残されていました。今のよつくら港からは想像出来ないその光景に、暗い気持ちになるというよりは、ここまで復活を遂げた多くの人々の力に、勇気をもらうような気持ちになりました。

2012年夏まで、仮営業の場として使用されていた大型テントは、今では子ども向けの遊び場「キッズランド」になっています。テントの奥に掲げられた「がんばれ東日本」という巨大凧が、「道の駅 よつくら港」が多くの人々の支えによって再開できたことを物語っています。

苦難を乗り越えた「道の駅 よつくら港」の皆さんの笑顔は、訪れた私たちにパワーを与えてくれました。胸の奥が熱くなるような、忘れられないいわきの旅となりました。

今回訪れた場所
  【いわき市小名浜辰巳町】
環境水族館アクアマリンふくしま
住所:福島県いわき市小名浜辰巳町50
    【いわき市常磐藤原町】
スパリゾートハワイアンズ
住所:福島県いわき市常磐藤原町蕨平50
    【いわき市好間町】
大和田自然農園
住所:福島県いわき市好間町北好間字山崎44
 
  【いわき市四倉町】
四倉パーキングエリア
住所:福島県いわき市四倉町薬王寺
    【いわき市大久町】
いわき市アンモナイトセンター
住所:福島県いわき市大久町大久字鶴房147-2
    【いわき市四倉町】
四倉海水浴場
住所:福島県いわき市四倉町字東四丁目地先
 
  【いわき市四倉町】
道の駅 よつくら港
住所:福島県いわき市四倉町五丁目218-1