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楽天トラベルトップ > FINDING JAPAN & ME ココロが動く、を探しに行こう > #33 秋のにおいを感じながら 日本の原風景をめぐる旅へ

FINDING JAPAN & ME  ココロが動く、を探しに行こう

千年の歴史を誇る下呂温泉と世界文化遺産の白川郷。
人々の暮らしや、ぬくもりに触れると、どこか懐かしい気持ちになる。
秋の訪れを感じつつ、日本の原風景をめぐる旅へ出かけませんか。

photo by Nobuyuki Kobayashi , realization & text by Junko Ogino

★ #33 人々の暮らしや、ぬくもりに触れた下呂温泉・白川郷。秋のにおいを感じながら、日本の原風景をめぐる旅へ

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千年の歴史を誇る下呂温泉と世界文化遺産の白川郷。どこか懐かしさを感じる人々の暮らしや、ぬくもりに触れる。秋の訪れを感じつつ、日本の原風景をめぐる旅へ。

日本三大名湯・下呂温泉に到着。川の水音に耳を傾けながら温泉街を散策していると、のんびり流れる時間に早速心が癒されていきます。

橋の上で出会ったチャップリン像。何とも言えない哀愁漂う姿で座っていました。チャップリンの頭を撫でるとそのカップルは上手くいくとか!?

温泉街を歩いているとあちこちに気軽に楽しめる足湯スポットが。楽しそうに歩く人々を見ながら足湯に浸かれば疲れた足もすっかり元気に。

下呂=ゲロ ということで下呂の街中にはカエルのマークがたくさん!かわいいカエルを探して歩くのも楽しみのひとつに。

道路にもこんなにさりげなくカエルが!

お昼ご飯は飛騨の四季折々の食材を使った郷土料理をいただける「民芸食事処 山びこ」さんへ。風情のある店構えに心惹かれます。

代表的な郷土料理の朴葉味噌定食を注文。焦げない様に気を付けながらお味噌を焼いていると朴葉のいい香りが。辛めのお味噌の味はご飯のお供に最高でした。

店主おススメの一品、飛騨の大なすを使った丸太焼き。なすの大きさにびっくり!旅先でその土地の旬の食材をいただけるのも楽しみのひとつ。秋は採れたてのキノコがいただけるそう。

次に向かったのは飛騨で唯一の出雲大社の分社である、出雲大社飛騨教会。縁結びの神様として知られる出雲大社の流れをくむ神社で、最近ではパワースポットとしても注目されているそう。

毎年旧暦神無月に出雲大社から授かってくるという神札やお守り、おみくじも。恋愛成就を祈願した後はおみくじを引いてみては…

おやつに「Gスイーツ」こと下呂のスイーツをパクリ。いただいたのは幸月本家さんの生どら。栗きんとん+生クリームの秋味が美味でした。

散策していると、なんと「加恵瑠(かえる)神社」を発見!縁起やご利益を楽しむ新スポットとして人気なのだとか。加恵瑠大明神のお告げが気になります。

この旅を楽しく終えて「無事帰る(カエル)」ようにお祈り。加恵瑠大明神のお告げは最後にお茶目な一言があるのでぜひ最後まで聞いてみて。

この日宿泊するお宿へ向かって歩いていると下呂温泉のシンボル、河原にある露天風呂「噴泉池」が。開放的な気分でお湯に浸かったら気持ちよさそう…

飛騨川沿いに建つ下呂の老舗旅館「下呂温泉 水明館」へ。趣の異なるたくさんの客室と充実した館内施設があり何度でも訪れたくなる旅館です。まずは内湯温泉風呂で良質な温泉を堪能。

浴衣に着替えて向かったのは水明館人気の館内ツアー。支配人の案内で館内の随所にある美術品の数々を巡ります。

能舞台「石橋の間」から見える日本庭園は息をのむ美しさ。一枚の屏風絵のようになるように木々の位置も考えられて配置されているのだそう。

旅の楽しみのお夕食の時間。この日のお食事は飛騨牛と松茸の網焼きや子持ち鮎の塩焼きなど秋の味覚がずらり。飛騨牛は口の中でとろける美味しさでした。

美味しい食事と良質の温泉を堪能した翌日は、下呂と白川郷を結ぶバスに乗って、世界遺産・白川郷へ。朝下呂温泉を出発する直通バスが毎日運行しています。

白川郷へは約2時間の道のり。車窓から見えるのどかな景色を眺めていると移動時間もあっという間。バスから合掌造りの家が見えたときには思わず「わぁ」と声がもれる感動が。

バスを降りたら早速白川郷の集落を歩いて回ります。大自然の中で育まれ、受け継がれてきた人々の暮らしを垣間見ると、日本の原風景を見たような気がします。

通りに座って何か作業をしていたおばあさん。何を洗っているのか話かけたら、畑で採れたじゃがいもを洗っていたところで、なんとおばあさんの手作りのじゃがいもの煮つけをご馳走してくれました。「これもご縁だから」と笑う笑顔が輝いていました。

木挽きのおじいさんの人形が店先で迎えてくれる合掌造りのお土産物屋さん「こびき屋」さんに寄り道。

可愛い色とりどりの布で編まれた布ぞうりをお土産に購入。地元のおじいちゃん、おばあちゃんの手作りだそう。ぬくもりが伝わってきます。

集落の全体を眺めたくなり、シャトルバスに乗って展望台へ。のどかな里山に広がる合掌造りの集落には穏やかな時間が流れていました。

世界遺産・白川郷には外国人の観光客もたくさん。笠をかぶった男性にカメラを向けるとステキな笑顔を見せてくれました。

飛騨地方に古くから伝わる人形「さるぼぼ」。「猿の赤ん坊」という意味で、災いが去る(猿)、家内円(猿)満になるなど、縁起の良い物とされてるのだそう。

旅の最後に飛騨の昔の人々の暮らしの様子が見学・体験できる「合掌造り民家園」さんへ。水車小屋や神社など、かつての日本の里の姿を見て回ります。

合掌造りの家の中へ。囲炉裏から立ちこめる煙を眺めていると田舎のおばあちゃん家に来たような懐かしい気持ちになりました。

階段を昇って3階へ。大きな梁が真っ黒にいぶされた姿は壮観。三角の屋根の下に立つと、合掌造りの家の大きさを実感します。

最後に、民家園さんで予約をしていた、白川村に伝わる「ひで細工」作り体験へ。「ひで」とは飛騨の方言で柔らかい木のことを言い、昔は田植えで稲を入れる腰籠として手作りされていたのだそう。

先生に教えてもらいながらコースター作りに挑戦。折れない様に気を付けながら交互に編んで形を整えます。

可愛い和紙で淵をつけて完成!自分の手で作った物にはとても愛着が湧きます。

丁寧に教えていただいた白木さん。今回の旅で出会った方々への感謝の気持ちと、下呂温泉と白川郷で見た素敵な景色を心に刻んで今回の旅も終わりに。

今回訪れた場所
  【下呂市幸田】
幸月本家
住所:岐阜県下呂市幸田1145-4
    【下呂市森】
出雲大社 飛騨教会
住所:岐阜県下呂市森918-1
    【下呂市森】
民芸食事処 山びこ
住所:岐阜県下呂市森1088
 
  【下呂市湯之島】
下呂温泉 下呂ロイヤルホテル雅亭
住所:岐阜県下呂市湯之島758-15
    【下呂市幸田】
下呂温泉 水明館
住所:岐阜県下呂市幸田1268
    【下呂市湯ノ島】
加恵瑠神社
住所:岐阜県下呂市湯之島543-2
 
  【大野郡白川村】
白川郷 野外博物館 合掌造り民家園
住所:岐阜県大野郡白川村荻町2499
    【大野郡白川村】
こびき屋
住所:岐阜県大野郡白川村荻町206