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楽天トラベルトップ > FINDING JAPAN & ME ココロが動く、を探しに行こう > #40 ジャズナンバーに耳を傾けながら、レトロ列車で天草の旅へ

FINDING JAPAN & ME  ココロが動く、を探しに行こう

2011年10月8日から運行開始された「A列車で行こう」。
車内のバーカウンターでドリンクを頼み、お酒を片手に海辺の景色を堪能。
三角駅からは、高級感あふれる客室がある天草宝島ラインで本渡港へ。
優雅な列車とクルージングを楽しみながら、天草へ旅しませんか?

photo by Takaaki Koshiba , realization & text by Kurumi Furusawa

★ #40 熊本駅と三角駅を結ぶJR特急列車「A列車で行こう」。ジャズナンバーに耳を傾けながら、レトロ列車で天草の旅へ

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飛行機とバスを乗り継いで約3時間、熊本駅に到着。JR特急のホームに降りると、有名なジャズナンバーが流れ、制服を着た乗務員がお出迎え。天草への旅が始まります。

A列車の外装は、黒を基調に金色で装飾されています。

車内に入ると、天井にも金色の模様が付けられており、まるでヨーロッパの列車に乗った気分です。

車内にはバーカウンターが設けられており、ハイボールやドーナッツ、キーホルダーなどを購入することができます。ハイボールサーバーで乗務員にデコポンを使った人気の「Aハイボール」を入れていただきました。

ジャズ音楽を聞きながら外の景色を眺め、ゆったりと乗車時間を満喫。

バーカウンターの隣カウンターに、「A列車で行こう」アルバムを見つけました。

「A列車で行こう」の初回運転までのエピソードや関わったみなさんの熱いメッセージのこもったアルバムです。

熊本駅からおよそ40分間、海岸沿いを走って三角駅に到着。列車から降りても、改札は天井から丸い電球がぶら下がり、「A列車で行こう」と同じレトロな雰囲気が漂っています。

「A列車で行こう」の誕生とともにリニューアルした三角駅の外観は、教会が多く存在する天草にふさわしい、教会を思わせる佇まいです。

熊本県の一番端にある、三角駅。すぐそばにある三角港から「天草宝島ライン」で天草本渡まで向かいます。

天草宝島ライン(フェリー)の乗り場は、屋根が天草の風景をイメージしたキレイなステンドグラスで覆われています。

スタイリッシュなクルーザー、「マリソル号」で天草の本渡港へ出発!白い船体と金色のラインに、「A列車で行こう」と同じロゴが入っています。

いよいよ出発!ラウンジのような高級感漂う客室で、優雅なクルージングを約1時間楽しみます。

天草の港、本渡港に到着してまず向かったのは、地元で人気のケーキ屋さん、「Patisserie Mer-Doux」。オーナーの桑田さんは、外から人を呼びこむ事よりも、地元の人を大切にしているそう。

このアルバムは、地元の方々を大事にしている証。心を込めて作った誕生日ケーキのアルバムを見て、オーナーの地元の方々に対する思いやりの気持ちを実感しました。

注文したのは、くまモンの容器に入った可愛らしい”くまモンアラモード”とりんごのコンポート。くまモンアラモードの甘い味に対して、りんごのコンポートはりんごそのものの美味しさを感じました。

夜は、「あまくさロマンティックファンタジー」のクリスマスイルミネーションを見に、道の駅有明リップルランドへ。

翌朝は、天草で採れる世界的な陶磁、天草陶磁器を見に、有名な「丸尾焼」を訪れました。

お店の中は、高い天井に大きい窓の、開放感のある空間。約300種類の作品が並び、まるで美術館ギャラリーのようです。

このお店は初代オーナーから5代続いており、5代目の一弘さんに工房を案内して頂きました。ダンボール箱が20個分ほど入る釜を約1,230度まで熱し、陶器を作るのだそう。

大きな棚にカップが並んでいるのを見て、近寄ってみると "cafe corner" と言う看板が。"cafe corner"では、好きなカップを選んでコーヒーやお茶がいただけます。

私は薄水色の線が縦に入った小さなコップを選びました。鮮やかな青色のテーブルとも相性が合います。

ショップの中庭で、コーヒーを頂きながら一休憩。この中庭は、裏の工房までが見渡せる、なんとも気持ちのいいスペース。

ショップの裏庭には、このお店のかわいい猫がお昼寝をしていました。

次に訪れたのは、本渡港から車で約1時間の下田温泉という天草で最も大きい温泉街。

明治40年に天草を訪れた五人の詩人「五足の靴」にちなんで「下田温泉五足の湯」と名づけられた足湯へ。観光客と地元の方、両方に人気のある五足の湯は、お湯の温度はおよそ42度で、30分浸かると体中から汗が出るぐらい温まるそう。

旅の最後に訪れたのは、さらに車で約30分走ったところにあるア津集落。ア津集落はキリシタン文化で知られていますが、集落の全員がキリスト教徒ではなく、現在は約400人のみが信者だそう。その他神道や仏教を信奉し、集落を見下ろす山の中腹には神社もあります。

普通の日本の田舎路地と何も変わらない風景ですが、この角を曲がると、崎津天主堂の入り口があります。

集落のかわら屋根をひとつにまとめるような、美しいたたずまいの崎津天主堂は、明治以来3回の建て直しが行われ、昭和9年、フランス人のハルブ神父により創建されたそう。

国の重要文化的景観に選定されたア津集落を見て、天草の歴史や人々の思いを感じ取ることができました。ロマンティックなムードあふれるこの季節の街並みと列車旅を楽しみに、天草へ訪れてみてませんか。

今回訪れた場所
  【熊本県熊本市】
A列車で行こう(熊本駅)
住所:熊本県熊本市西区春日3丁目
    【熊本県上天草市】
天草宝島ライン
住所:熊本県上天草市松島町合津6215-22
    【熊本県天草市】
Patisserie Mer-Doux
住所:熊本県天草市本渡町広瀬229-6
 
  【熊本県天草市】
丸尾焼
住所:熊本県天草市北原町3-10
    【熊本県天草市】
下田温泉
住所:熊本県天草市天草町下田北
    【熊本県天草市】
崎津天主堂
住所:熊本県天草市河浦町崎津574