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言わずと知れた日本有数の聖地、伊勢神宮。明るい太陽の日差しと、生い茂る緑に包まれる伊勢志摩の夏は、いっそう自然の恵みを感じられる季節。そのお膝元に広がるおかげ横丁で、おいしいグルメを堪能したり、かわいいお土産を発掘したり。小さな幸せを拾い集めるようにめぐる、伊勢志摩の夏旅へ出かけませんか。
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東京から新幹線と特急を乗り継ぎ約3時間半、伊勢市駅に到着。最初に訪れたのは、“ココロとカラダの浄化”をテーマに、天然由来のコスメ・アイテムを取り揃える「おいせさん 外宮本店」。
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ハチミツ入りの「風呂神玉」は、グレープフルーツやオレンジなどの天然エッセンシャルオイルでつくられたバスボム。贅沢に1個使いして、くつろぎのバスタイムを演出してくれます。
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外宮本店オリジナルの「お浄めジュエリー」は、1点1点ハンドメイドの限定グッズ。小ぶりなデザインは品があり、身につけているだけでお伊勢さんのご利益をもらえそう。
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次に、この旅の目的である伊勢神宮の参拝へ。古くから、外宮(げくう)から内宮(ないくう)の順番に参拝するのがならわしなのだそう。
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豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りする外宮は、高い木々に囲まれ、木漏れ日に満ちた広く静かな神域です。この日は夏日だったにも関わらず、敷地内は清らかで涼しい空気に包まれていました。
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内宮は、外宮から車で約15分ほどの離れた場所にあります。内宮への入口である宇治橋の前の大鳥居で、参拝者は皆一礼し、日本人のココロのふるさとである“お伊勢さん”への敬意を払います。
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伊勢神宮参拝を終え訪れたのは、趣ある古い町並みの中に、伊勢名物のお土産物屋や食事処がひしめく「おかげ横丁」。
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昼食に訪れた「横丁 まるせい」は、三重県のブランドであり志摩の特産品「あのりふぐ」の料理店。天然とらふぐの「てまり寿し」は一口サイズで食べやすく、見た目にも可愛らしい一品。
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本格的な天然ふぐを、現地だからこそのリーズナブルな価格で楽しめます。お店で働く皆さんの元気な笑顔も魅力の1つです。
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お腹も膨れ、通り沿いのベンチで一休み。日が傾き、提灯にぼんやりと明かりが灯りはじめたおかげ横丁は、懐かしい日本の夏を思い起こさせます。
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この日最後に訪れたのは、国の名勝に指定される二見浦にある「二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)」。
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二見興玉神社が祀る神猿田彦大神の御使いとされるのが、“カエル”。そのため、境内には「無事かえる」「貸した物がかえる」「若がえる」等の御利益にちなんだカエルの置物が点在しています。
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季節によって、岩の間から日の出や月が見えることから景勝地として知られる「夫婦岩」は、二見興玉神社の鳥居の役目をはたしています。この日訪れたのは夕暮れ時でしたが、その幻想的な佇まいに、しばしココロを奪われました。
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この日宿泊したのは、伊勢神宮 内宮への早朝参り・夕間詰めに最適な「いにしえの宿 伊久」。内宮に続く杜を臨める月見台で、夜風に当たりながらぼうっと空を仰ぎ、静寂に包まれた伊勢の夜がゆっくりと更けていきました。
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翌朝。先客が居なければ、無料でいつでも何度でも入浴できる貸切風呂で朝湯を堪能。丸い檜風呂や、大理石風呂など、趣異なる4つの貸切風呂から好きなお風呂を選んでくつろげます。
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宿を後に、この日訪れたのは、世界で初めて真珠の養殖に成功したとされる「ミキモト真珠島」。島に渡るとすぐに、「ラブラブの石」という愛称で親しまれるハート型の石を発見。恋の運気を上げてくれるかも。
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ミキモト真珠島では、養殖真珠の成功当初、欠かせない存在であった「海女さん」に会うことができます。
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毎日約1時間間隔で、昔ながらの白い磯着の海女さんによる実演が見学できます。真珠をつくるアコヤ貝の採取、核入れ後に海底へ戻す作業、また、海が荒れた際の貝の安全確保など、真珠養殖を支えた海女さんの活躍が垣間見えます。
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島内のレストラン「阿波幸(あわこう)」で、真珠を育むアコヤ貝に似せたバンズが可愛い「アコヤサンド」をいただきました。具にもアコヤ貝の貝柱のフライが使われているなど、まさにミキモト真珠島ならではの一品。
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広い窓際の席で、ご当地サイダーの“鳥羽サイダー”を飲みながら、のんびりと鳥羽湾の景色を楽しみます。
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ミキモト真珠島を後に、再び昨日訪れたおかげ横丁へやって来ました。お香の良い香りに誘われ立ち寄ったのは、香りの店「くつろぎや」。ガラスコップに入った色とりどりの“シリンダー香”など、可愛くてモダンなお香がたくさん。
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店内には、レトロな電話ボックス風の“聞香室”があり、気になったお香を洋服の試着のように“お試し”できます。
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夏限定のお香や、可愛いオリジナル香皿など、乙女心をくすぐる旅のお土産がたくさん。
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この旅の最後に訪れたのは、「赤福 五十鈴川店」。夏の限定商品“赤福氷”をいただきました。抹茶蜜のかかったやわらかな氷の中に、氷となじむように特製されたあんとお餅が入っています。
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あたたかな日差しがふり注ぐ縁側で、伊勢の夏の風物詩である赤福氷に舌つづみを打つ時間は、幸せと言う他ありません。甘い至福をかみしめながら、また伊勢志摩の地を旅したいと思いました。