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四季折々の表情を見せる美しい山と海に囲まれた“四季彩のまち”湯河原。ゆったりとした雰囲気の湯河原は、源頼朝ゆかりの地であり万葉集で唯一詠まれた良質な湯を誇る歴史情緒あふれる町でもあります。大人だからこそ楽しめる落ち着いた町、湯河原を旅してみませんか。
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旅の最初に訪れたのは、万葉公園。湯河原の湯は、1,200年前、日本最古の和歌集である万葉集で唯一詠まれた歴史を誇っています。園内では、大きな滝も見られ、川のせせらぎを聞きながら、緑あふれた園内をゆっくりと散策することができます。
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湯河原は、夏目漱石をはじめ、国木田独歩、島崎藤村、芥川龍之介など数多くの文人に愛され、小説の舞台ともなりました。園内には風情ある情景が広がっています。
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園内の一番奥には、「独歩の湯」と呼ばれる足湯施設があり、ほっと一息つくことができます。さまざまな効能を持つ9つの「泉」で、足つぼをマッサージしながら旅の疲れが癒されました。
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昭和30年に建てられた数寄屋造りのお茶室がある「万葉亭」では、本格的なお抹茶をいただけます。室内には囲炉裏があり、ゆっくりとした時間を過ごすことができます。
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初夏には、「ほたるの宴」が催され、無数の蛍に出会うことができます。公園入口にある屋台では焼き鳥やビールが売られています。
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続いて、町や山を通り抜けたどり着いたのは、湯河原の町と相模湾が見渡せる「さつきの郷」。6月上旬には5万株ものさつきが咲き誇ります。
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赤いさつきと青い海のコントラストは心洗われる景観です。澄んだ空気を吸い込んで日々の疲れをデトックス。
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ランチは、奥湯河原にあるフレンチレストラン「エルルカン・ビス」で。鳥がさえずる竹林に囲まれひっそりとたたずむ建物は和モダン調で、テラス席もあります。
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季節ごとに変わるメニューには旬の食材がふんだんに使われ、上品な味わいを醸し出しています。食事と一緒にこだわりのオーガニックワインで優雅なランチタイムを。
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契約農家から直送している新鮮な野菜をふんだんに使った一品。一皿一皿が芸術作品のよう。
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高級感あふれる落ち着いた雰囲気の店内。テラスでは足湯にもつかることができます。ちょっと贅沢なランチタイムを大切な人にプレゼント。
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今回旅の宿に選んだのは、80年の歴史を誇る老舗旅館「青巒荘」。自然あふれる奥湯河原に位置するこちらの旅館は、川のせせらぎや鳥の声に包まれ、静かな時が流れています。極上のおもてなしで、何もかも忘れてゆったりできる場所がここにはあります。
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地産の食材が多く使われているこだわり抜かれたお料理を、お部屋でゆっくりと楽しめます。
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誰にも邪魔されない二人だけの空間で、料理に舌鼓を打ちながら過ごす贅沢な時間。素敵な旅の思い出になりました。
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湯河原の醍醐味である、良質な湯をふんだんに使用した露天風呂には、しっぽりと静かな時間が流れています。もう一つの露天風呂では、落差38mの白龍の滝を眺めることができます。
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宿の近くには、夏目漱石の遺作「明暗」にも登場する、不動滝があります。滝の右側には出世大黒尊、左側には身代わり不動尊が鎮座しているご利益の高いパワースポットです。滝のマイナスイオンを浴び、癒しを全身で吸収し、温泉街へと向かいます。
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湯河原温泉街には魅力的なお店がたくさんあります。湯河原では、そんな湯河原温泉街の名店や観光地を芸者さんが案内してくれるツアーがあります。ここ「魚判」の名物、いわしはんぺんは弾力があり、付け合せのわさび漬けとの相性は抜群です。
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続いて訪れたのは、老舗和菓子屋「ゑふや」。老舗の風格を帯びた建て構えの店内では名物のきび餅やおまんじゅうをいただくことができます。
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ゑふやのきび餅はきなこの香ばしい香りともちもちとした食感が特徴で、一口食べると顔がほころびます。
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きび餅は店内で作られ、すぐに袋詰めされるため、できたてのきび餅が店頭に並んでいます。
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湯河原の町を歩けば、笑顔があふれています。陽気な地元の人たちと触れ合って元気をもらいました。
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湯河原温泉街近くにある湯河原芸妓組合では、芸者さんの稽古を無料で見学することができます。本番さながらの日本の伝統芸能を目の前で見て、その舞の美しさに息をのみました。洗練された一つ一つの所作は圧巻です。
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その次に向かったのは、源頼朝の幕府建立に大きく貢献した家臣で湯河原一帯を治めていた土肥実平とその一族が眠っている城願寺です。国の天然記念物にも指定されている樹齢800年の巨大なビャクシンの木は、土肥実平により手植えされたと伝えられています。静かな境内には涼しげな風がさらさらと吹き、厳かな気持ちになりました。
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その次に立ち寄ったのは、湯河原名物のみかん最中がおいしい、「味楽庵」。味楽庵では、和菓子作りも体験できます。
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季節ごとに異なる、色あざやかで繊細な和菓子を、職人が丁寧に教えてくれます。今回作ったのは、「露草」と「びわ」。職人の技が光ります。
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多くの文人墨客が創作活動を行った町で磨かれた感性を表現すれば、眠れる才能が開花します。
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個性ある丸みや線にも趣がでます。自分で作った和菓子は持ち帰って旅の土産にも。
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ランチは、ミシュランにも掲載されている割烹料理屋「しらこ」で名物の金目鯛の煮つけや海鮮丼をいただきます。新鮮な海の幸をふんだんに使用した海鮮丼は一口食べるとうなってしまうおいしさ。
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金目鯛の刺身をさばく手つきをカウンターで見ながら食事ができます。駅前でアクセスがいいのもうれしいポイント。
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お腹がいっぱいになったところで、のんびりと湯河原海岸をお散歩。贅沢なごほうび旅を「楽しかったね」と二人で思い返します。季節ごとに新しい発見ができる湯河原。また別の季節に足を運びたい、と思いを馳せて湯河原を後にしました。
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