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美しい自然と悠久の歴史に彩られた奈良には、すっと背筋が伸びるような“凜”とした旅の時間が待ち受けています。世界遺産の歴史と伝統を知り、山々が織りなす自然にふれて、聖地の祈りにココロを澄ます……。美しき古都・奈良をめぐり、“凜”とした時間を楽しむ女子旅へ。
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| 神様の使いが遊ぶ、聖なる庭で。 |
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| 美味しくて美しい、奈良の街歩き。 |
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| 祈りに満ちた女人高野へ。 |
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| 強くて優しい権現様のまなざし。 |
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| 吉野山で出会った、不思議な魔法。 |
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檜皮・お砂奉納千人行列に参加しよう！
今からおよそ1300年前に、国の安泰と国民の幸せを願って造営された「春日大社」では、20年に一度の式年造替（社殿の修築大事業）が行われてきました。平成27年10月17日（土）と10月18日（日）の2日間には、第六十次式年造替を記念した奉祝行事「檜皮・お砂奉納千人行列」が開催されます。奈良県庁前の登大路園地から春日大社境内へと続く行列は、一般の人々が参加できる貴重な奉祝行事のひとつなので、この機会にぜひご参加を！ |
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【東京〜奈良までのアクセス】
・鉄道：東京駅（JR東海道新幹線）→JR/近鉄京都駅（JR快速/近鉄特急）→JR／近鉄奈良駅 ※約3時間30分
【大阪〜奈良までのアクセス】
・鉄道：大阪難波駅→近鉄奈良駅（近鉄快速急行） ※約40分
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平城遷都から1300年以上。古都奈良には、長い時間によって磨かれてきた文化財や聖地が点在していました。大人になった今だからわかる、その重みと美しさをぜひ体験してください。
(写真：佐藤和恵、構成・文：吉原徹) |
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美しき古都をめぐる旅。その始まりを祝福してくれたのが、つぶらな瞳が印象的な奈良公園の鹿たちでした。奈良の鹿は、世界遺産にも指定される「春日大社」の神様が白鹿に乗って御蓋山の山頂に降りたったとされることから神様の使いとして愛される存在。美しい芝生が広がる「飛火野」を駆け回る鹿たちや「春日大社」の重厚なご本殿、恋の神様として人気の「夫婦大國社」で楽しむ水占い……。古都ならではの旅の予感に、思わず笑顔がこぼれます。
「春日大社」の後は、のんびり街歩きへ。奈良の街で見つけたのは、奈良の大仏様をモチーフにした名物スイーツ「まほろば大仏プリン」や道路に描かれた“鹿注意”の標識、「ホテルニューわかさ」の鹿のデザインをしたルームキー……など、奈良らしさいっぱいのキュートなモノたちでした。そして、夜の帳が下りた頃には、世界遺産の「興福寺」へ。ライトアップされた五重塔は息を飲むほどの荘厳さ。古都の美しくて優しい夜が、ゆっくりと過ぎてゆきます。
2日目は奈良市内から車で1時間ほどの「女人高野 室生寺」へ。古くから女性の参拝を認めていたことから“女人高野”と呼ばれるこのお寺は、豊かな森と重厚な伽藍、そしていくつもの美しい仏像が待つ祈りの場所でした。しん、と静まり帰った境内をゆっくりと歩いていると、ココロとカラダが澄んでいくような不思議な感覚に。奈良時代末期から脈々と受け継がれてきた聖地の“凛”とした空気感が、全身を心地よく包み込んでくれました。
「女人高野 室生寺」に別れを告げた後は、一路吉野山へ。桜や紅葉の名所として知られるこの一帯は、古くから修験道の聖地として畏敬を集め、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部にも指定される場所。その中心的存在となる「金峯山寺」には、秘仏とされる本尊蔵王権現三体をはじめ、多くの尊像が安置されています。写真は、重要文化財にも指定される木造蔵王権現立像。一見厳しいけれど、不思議な慈愛に満ちた権現様のまなざしが、忘れられない旅の思い出になりました。
旅の締めくくりには、木々の緑に彩られた吉野の山を散策。今も修験道の修行が行われる巡礼の道は、神聖な気配に包まれていました。さらに「金峯山寺」の門前に店を構える吉野葛の名店「葛屋 中井春風堂」では、最高級の吉野本葛を使ったスイーツを発見！作りたての10分間しか味わえないという本葛餅の透明感と滑らかな食感は、まさに魔法のようでした。「奈良に来てよかった」。素直にそう思える旅の実感がココロにすっと染み渡ります。
