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美しい自然と悠久の歴史に彩られた奈良には、すっと背筋が伸びるような“凜”とした旅の時間が待ち受けています。世界遺産の歴史と伝統を知り、山々が織りなす自然にふれて、聖地の祈りにココロを澄ます……。美しき古都・奈良をめぐり、“凜”とした時間を楽しむ女子旅へ。
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30万坪におよぶ広大な境内を有する「春日大社」。その一角に広がる「飛火野」は、春日山を背景とした美しい芝生を鹿たちが駆け回る場所。つぶらな瞳が印象的な子鹿たちは、絶好の被写体です。
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「飛火野」をはじめ、奈良公園の周辺には“神様の使い”である鹿の姿がたくさん! 園内の各所で販売されている”鹿せんべい”を片手に、ぜひ鹿たちとのふれあいを楽しんで!
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状況や気分によって、さまざまな表情を見せてくれる奈良の鹿たち。正面からの写真もいいけれど、しっぽの周りがハートの形に見える後ろ姿も要チェック!
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およそ1300年前に造営された「春日大社」。ご本殿や幣殿・直会殿をぐるりと囲むように配された朱塗りの回廊。整然と並ぶ、美しい燈籠も見どころのひとつです。
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「春日大社」の境内には、61社ものさまざまな神様がお祀りされています。なかでも境内南側には日本で唯一ご夫婦の大國様が祀られた「夫婦大國社」があり、良縁・夫婦和合の神様として多くの人々が参拝しています。「夫婦大國社」の水占いで、恋愛の行方を占うのもおすすめです!
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木彫りの小さな鹿がおみくじをくわえた“鹿みくじ”をはじめ、春日大社にはかわいいお守りやおみくじがいっぱいです。
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「まほろば大仏プリン本舗」のまほろば大仏プリンは、奈良土産にイチオシの一品。奈良県産の素材にこだわって作るプリンは、滑らかな舌ざわりと優しい甘さが特徴です。
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とろりととろける滑らかさは感激モノ!まほろば大仏プリンは「本店プリンの森」や「近鉄奈良駅店」をはじめ、市内数カ所で販売しています。
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“鹿注意”の道路標識も、奈良ならでは。街のあちこちに隠された鹿のデザインをさがしてみるのもおすすめです!
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奈良公園のほど近くに位置し、観光の拠点に便利な「ホテルニューわかさ」にチェックイン!鹿をモチーフにしたルームキーをはじめ、細部にまで行き届いた奈良らしさ満点の心配りが印象的です。
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「ホテルニューわかさ」の客室・奈良町情緒和室からは、若草山を一望。色浴衣に着替えて、のんびり旅のひとときを。
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ふと空を見上げると、鮮やかな夕焼けが。1300年前と何も変わらない美しい自然に、思わず見入ってしまう。
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歴史ある「ならまち」の街並みを散策。家々の軒先にぶら下げられた「身代わり申(みがわりさる)」は、家の中に災難が入ってこないようにと吊される魔除けのお守りなのだとか。
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法相宗の大本山として知られ、世界遺産にも登録される「興福寺」。数多くの国宝や重要文化財に彩られたこのお寺のなかでも、730年に建立された五重塔は、奈良のシンボルとも言える存在。日没後にライトアップされるその姿は、まさに荘厳の一語です。(画像提供:一般財団法人 奈良県ビジターズビューロー)
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翌日は、三重県境にほど近い山あいの聖地「女人高野 室生寺」へ。荘厳な静けさに満ちた境内には、金堂や本堂、五重塔、奥の院など、いくつもの見どころがありました。
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境内を包み込むような豊かな木々や花々も「女人高野 室生寺」の魅力のひとつ。秋には美しい紅葉も楽しめます。
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重厚な佇まいが印象的な金堂。長い年月をかけて積み重ねられてきた、信仰の重みを感じながら、ゆっくりと境内を散策しよう。
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鎧坂の先に佇む柿葺(こけらぶき)の金堂。平安時代前期に建造され、国宝にも指定されるお堂の中には、鎌倉時代に彫られた十二神像が安置されています。
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10月24日(土)~11月30日(月)には、金堂内の中尊 釈迦如来立像や十二神像などを間近に拝観できる「金堂諸仏特別拝観」が行われているので、ぜひ見学を。
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金堂からさらに石段を登っていくと、いよいよ本堂(灌頂堂)へ。鎌倉時代に建造された重厚な建物は国宝にも指定されています。
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仁王門前の授与所で御朱印をいただく。力強く、美しい文字が印象的でした。
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「女人高野 室生寺」に別れを告げた後は、一路吉野山へ。高さ34m、四方36m。桧皮葺きの「金峯山寺」本堂(蔵王堂)は、世界でも屈指のスケールを誇る木造建築。間近に見上げれば、その迫力に圧倒されるはずです。
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「金峯山寺」の本堂(蔵王堂)には、重要文化財に指定される「秘仏本尊・蔵王権現立像3体」をはじめ、大迫力の尊像がいっぱい。10月31日(土)~12月6日(日)には、「国宝仁王門大修理勧進 蔵王堂秘仏ご本尊特別ご開帳」が行われているので、ぜひ訪れてください。写真は、重要文化財にも指定される「木造蔵王権現立像」。
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本堂(蔵王堂)では毎朝11時に護摩祈願が行われています(法要等により変更あり)。古くから脈々と受け継がれてきた祈りの地の雰囲気を感じてください。
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祈りの気配に満ちた、金峯山修験本宗の総本山。修験道には詳しくないけれど、ここが特別な場所であることは肌で感じられるはず。
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古代から山岳信仰の聖地として畏敬を集めた金峯山寺。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としても知られる聖地の雰囲気を楽しんで。
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吉野の山を分け入り、「金峯神社」の先へと続く巡礼の道を歩く。鬱蒼と茂る木々と石畳の道は、静かで美しい場所でした。
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標高約590mの花矢倉展望台をはじめ、吉野山には見晴らしの良い場所が点在。春の桜、夏の緑、秋の紅葉など、四季折々の表情を楽しめます。
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古くから門前町として栄えた「金峯山寺」周辺には、味わいのある古民家を使った飲食店なども。歴史ある町並みをゆっくり歩けば、いくつもの発見が!
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「葛屋 中井春風堂」の店先では、吉野本葛を100%使用したこだわりの葛菓子づくりを実演。ここでしか体感できない吉野本葛の魅力を、五感で楽しんでください。
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吉野本葛餅。最高級の本葛と水だけを使って作られる透明で滑らかな一品は、作りたて10分間にのみ味わえる至福の逸品です。