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楽天トラベルトップ > FINDING JAPAN & ME ココロが動く、を探しに行こう > #50 瀬戸内海の絶景に、思わず涙がこぼれてくる。 ココロもカラダも解きほぐす、デトックス旅。

FINDING JAPAN & ME  ココロが動く、を探しに行こう

瀬戸内海の多島美や瀬戸内ブルーが訪れる人を癒し、
近年サイクリングスポットとしても注目を集める、しまなみ海道・瀬戸内エリア。
レンタサイクルで島風をあび、ソウルフード広島お好み焼きを堪能。
ココロもカラダも解放すると思わず涙がこぼれる…しまなみデトックス旅へ。

photo by Kazue Sato realization & text by Junko Ogino

#50 瀬戸内海の絶景に、思わず涙がこぼれてくる。 ココロもカラダも解きほぐす、デトックス旅。

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瀬戸内海の多島美や瀬戸内ブルーが訪れる人を癒し、近年サイクリングスポットとしても注目を集める、しまなみ海道・瀬戸内エリア。レンタサイクルで島風をあび、ソウルフード広島お好み焼きを堪能。ココロもカラダも解放すると思わず涙がこぼれる…しまなみデトックス旅へ。

この旅の始まりの地点、尾道で最初に訪れたのは、今年3月にオープンしたばかりで、サイクリストのための施設やサービスが充実した複合施設「ONOMICHI U2」。元々は海運倉庫だったところを改装したそうで、その開放的な空間は、温かみのある間接照明を多用しながらも倉庫の雰囲気が生かされていて、とてもスタイリッシュです。

店内にあるショップでは、天然酵母のパンから地元産の柑橘フルーツのジャムやドライフルーツなどが並び、サイクリストでなくても楽しめます。地元の魚介類や窯焼きピッツァが味わえるレストランやカフェなどもあり、旅の休憩地点としても人気なのだそう。

「ONOMICHI U2」内にある「HOTEL CYCLE」は、自転車に乗ったままチェックインができ、お部屋に自転車を持ち込んで宿泊できるユニークなホテル。サイクリストでなくても尾道水道沿いという絶好のロケーションの中、ゆったり大人な時間が過ごせそう。

自転車に乗ったまま購入できる、ドライブスルーならぬ“サイクルスルー”が可能な「Yard Cafe」でドリンクを早速注文してみました。購入したらそのままデッキのベンチにちょっと腰掛けて一休みも可能。サイクリストに至れりつくせりのサービスが満点です。

カップにもかわいい自転車のイラストが。一休みしたら広島・尾道から四国愛媛・今治を結ぶ約70kmの瀬戸内しまなみ海道を渡り、瀬戸内の魅力的な島を満喫する旅へ出発です。

尾道大橋を渡り因島へやってきました。しまなみ海道は日本で初めての海峡を横断する自転車道があり、各地区にあるレンタサイクルターミナルであれば乗捨ても自由なのだそう。

因島で自転車を走らせると因島と生口島をつなぐ生口橋が見えてきました。美しい橋の姿を眺めつつ海沿いの道を爽快に走ります。

島について数時間。普段なかなか目にすることができない景色に、ココロもカラダもほぐされていきます。気がつけば、日常から開放され、ゆったりとした島時間を楽しんでいる自分にウキウキ。

お腹がすいて訪れたのは、土生港近くにある広島お好み焼きのお店「新天地」さん。女将さんの後ろに立つ柱には「合戦中」の文字。「合戦中」って何だろう?気になり尋ねてみます。

「熱い鉄板の前では作る方も食べる方も本気だからね」と笑顔で答えながら手際よく焼いてくれる女将さん。次々となじみのお客さんが来ては世間話をしていくアットホームな雰囲気のお店でした。

次々に投入されていく具材に驚き。たっぷりのキャベツ・もやし・ねぎの重ね焼きが広島お好み焼きの特徴だそう。そこへ細めのうどんを入れて新天地スペシャルが出来上がり。ボリュームたっぷりです。

隣でもくもくと食べていた高校生。地元の方は鉄板から直接ヘラで食べるのだそう。人情味あふれるお店で店主との会話を楽しみつついただく地元のソウルフード。これぞ旅の醍醐味。

しまなみ海道を見下ろす因島公園内にある「ホテルいんのしま」さんへ到着。今夜はここで一泊。高台にあるためサイクリストは麓まで車で迎えにきてくれるそう。その分だけあって宿からの景色は絶品。お部屋からも素晴らしい景色が見渡せます。

瀬戸内の島影に沈む夕日。雲の切れ間からぱぁっと光が射し込み、海が黄金色に染まる様子は本当に美しい。

夕食は蛸のしゃぶしゃぶをいただきました。とてもやわらかく新鮮さがよくわかります。瀬戸内海のお魚は美味しいと聞いていたけど、本当!!お料理は季節ごとに四季折々のものがいただけるそう。

翌朝、早起きをして日の出を待ちました。夜明け前の静けさのなか、響く海鳥の泣き声と澄んだ空気がスーッとカラダにしみこみ、新しい1日への活力が湧いてきます。

ホテルをチェックアウト後、因島の重井港から次の目的地へ向けて移動。フェリー乗り場のベンチには島の方々が到着を待ちながら世間話に花を咲かせていて、のんびりした時間が流れています。

旅行者にも気さくに声をかけてくれる島の方々。おだやかな島の人々とのふれあいに心も癒されていきます。人と人のつながり。ここには私たちの忘れかけた生活のあり方が残っていることを感じます。

フェリーに乗り込んだ娘さんに向けて手をふり続けるご家族。島での暮らしには海と船が欠かせない存在なのだ、と島の人々の暮らしを垣間見れる瞬間でした。

フェリーから風を受けつつ眺める景色もまた格別の良さ。潮風を胸一杯にすいこんで、今日も一日旅を続けます。

訪れたのは広島県竹原市にある忠海港から船で10分程度のところに浮かぶ大久野島。ここは別名「うさぎ島」としても有名で、島のいたるところにたくさんのうさぎが生息しています。木の下でくつろぐ子から元気にぴょんぴょんと跳ね回る子まで本当にたくさん!

大久野島のうさぎはとても人懐こく、人を見つけると近寄ってくる子も。その可愛いらしい姿にすっかり癒されます。

うさぎに指を噛まれてしまわぬように手の甲を鼻のあたりにまずは差し出します。こうすることでうさぎの警戒心を解くことができるのだそうです。

すっかり慣れてくれた子。可愛いうさぎとのふれあいに大人も子供も多くの人が魅了されていました。

大久野島にある宿泊施設、「休暇村大久野島」のレストランで昼食。ふっくら炊き上がった鯛の釜めしと骨蒸しの定食をいただきました。やっぱり瀬戸内海のお魚は最高!

レストランの隣にはかわいいロゴマークの「うさんちゅカフェ」が。キャラメルバニラが香るフレーバーコーヒーの“うさんちゅコーヒー”がいただけます。

再び船に乗って戻ると「アヲハタ ジャムデッキ」の看板が目に入り立ち寄ってみることに。ブルーの旗が立つかわいらしい建物では、実際に製造をおこなっていた旧工場を改装し工場見学やジャムづくり体験ができます。(完全予約制)

小さい頃から食べていたアヲハタのジャム。なんと日本国内に流通している家庭用のジャムは、全てここ広島の工場で生産されているのだそうです。懐かしいデザインのジャム瓶に小さい頃の食卓の思い出もよみがえります。

次に目指したのは瀬戸内海随一の多島美が見られる山として称される「筆影山」。期待に胸を膨らませながら急な坂道を登っていきます。

展望広場へ到着すると、ぱっと目の前が開け、見えてきたのは、穏やかな海に点在する島々が美しい瀬戸内ブルーの大パノラマ。遠くは四国までが見渡せます。

手すりにそっと腰かけてぼーっと行きかう船を眺めていると思わず涙がこぼれてくる…心が洗われる時間でした。

旅の最後に三原市内にある、酒蔵「醉心」さんを訪れました。昔から三原は水がよく、米どころでもあり、海運が発達していたことから酒造が盛んだったそう。

「醉心」の十年熟成古酒を使用した酒ケーキをお土産に。すっかりリフレッシュした心と体で、この旅で出会った景色と人々に感謝しつつ帰路へつきます。

今回訪れた場所
  【広島県尾道市】
ONOMICHI U2
住所:広島県尾道市西御所町5-11
    【広島県尾道市】
お好み焼き新天地
住所:広島県尾道市因島土生町1899
    【広島県尾道市】
ホテルいんのしま
住所:広島県尾道市因島土生町平木区288
 
 
  【広島県竹原市】
休暇村大久野島
住所:広島県竹原市忠海町5476-4
    【広島県竹原市】
アヲハタ ジャムデッキ
住所:広島県竹原市忠海中町1-2-43
    【広島県三原市】
筆影山
住所:広島県三原市貝野町
 
  【広島県三原市】
醉心山根本店
住所:広島県三原市東町1-5-58