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夏の日差しを受けて輝く、祖谷渓の緑。耳に涼やかな、大歩危峡の清流。都会では決して出会えない、徳島の手付かずの自然に癒される旅へ。
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徳島阿波おどり空港から車で約2時間。秘境と呼ぶにふさわしい、雄大な自然と中世以来の古い生活様式が残る祖谷(いや)の地にやって来ました。祖谷川に架かる「かずら橋」は、シラクチカズラを編み連ねて作られた国の重要有形民俗文化財の橋です。
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大胆に開いた橋床の隙間から、遥か下の悠然たる祖谷川の清流が見えます。まさにスリル満点。
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かずら橋を渡りきると、すぐ側に平家伝説の残る「琵琶の滝」が。滝の前に立つと、そのマイナスイオンにココロが洗われるよう。
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「琵琶の滝」の湧水を使用した手打ちそばが味わえる、「そば 祖谷美人」でランチタイム。
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祖谷渓谷の絶景を臨むテラス席で食べる、「挽きたて、打ちたて、切りたて、茹でたて」の祖谷そばは、まさに絶品。
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そばの他に、炭火で焼いたアメゴや、「でこまわし」と呼ばれる郷土料理(味噌田楽)などの祖谷名物が楽しめます。
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次に訪れたのは、吉野川の激流が2億年の時をかけ、大理石の彫刻がそそりたっているかのような景観を形成したとされる「大歩危峡(おおぼけきょう)」。
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大歩危峡の迫力の地形を身近に見学できる「大歩危峡観光遊覧船」に乗船しました。
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自然が作り出した、“獅子の横顔”に見える「獅子岩」を発見。
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雄大な渓谷の緑に包まれ、涼やかな風を受ければ、日々のモヤモヤもどこかへ消えてしまいます。
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次に目指すは、国の重要伝統的建造物群保存地区「落合集落」。向かう途中、地形がひらがなの“ひの字”に見える、その名も「ひの字渓谷」を発見。自然のイタズラでしょうか。
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目的地、落合集落に到着。この日は、集落の脇道の奥にひっそりと佇む茅葺き民家「悠居(ゆうきょ)」を見学しました。本来は宿泊専用の施設で、喧騒とは無縁のゆっくりとした田舎暮らしを体感できます。
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この旅で宿泊したのは「新祖谷温泉 ホテルかずら橋」。2日目の朝、専用の小さなケーブルカーに乗って「天空露天風呂」へ。
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山里の自然を見下ろす「天空露天風呂」で、朝湯を堪能。夜は満点の星空を仰げ、季節の変わり目には真下に雲海を臨むこともできるのだそう。
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露天風呂の側には足湯も併設されおり、祖谷の緑を愛でながらゆっくりと会話を楽しみました。
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旅の2日目。祖谷の地に別れを告げ、徳島藩時代に藍商で栄えた藍住町の「藍の館」を訪れました。
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伝統的なハンカチの藍染を体験。パターンに応じて布に絞りを施し、藍汁の中に漬け込みます。それを流水ですすぐと、緑色が鮮やかな藍色へと変化します。
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仕上げにアイロンをかけると、少し落ち着いた味わい深い藍色に。
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約20分ほどで、世界に2つとない旅のお土産が完成。我ながらでき栄えに大満足。
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次に向かったのは、渦潮で知られる鳴門市。昼食に、北灘漁協直営の食堂「漁協食堂うずしお」を訪れました。
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店内には大きな生簀があり、とれたて鮮度抜群の魚介料理が堪能できます。
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名物は、鳴門海峡の激流にもまれ、身の引き締まった“天然鳴門鯛”。プリプリの食感がやみつきになります。
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おいしい海鮮を育む鳴門海峡に架かる海上遊歩道「渦の道」を訪れました。徳島を代表する観光スポットです。
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渦の道の展望室では、高度45メートルのガラス床から鳴門海峡の渦潮や激流を観測できます。大きい渦潮は直径約30メートルにもなるのだそう。
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この旅の最後に訪れた「阿波おどり会館」では、言わずと知れた日本三大盆おどりの1つ、“阿波おどり”を実際に見て・おどって体感することができます。
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施設1Fの「あるでよ徳島」には、徳島の特産品がずらり。中でも「和田の屋」の“滝の焼餅”は、手焼きの焼きたてとあって訪れる観光客に大人気。
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400年前から変わらぬ手作りのやさしい味わいに、ココロがほっこりとあたたまります。都会にはない自然と伝統が残る徳島へ、また旅したいと感じました。