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高知の魅力は明るく力強い自然とそこに暮らすあたたかい人たち。そんな高知を旅すれば、のんびり癒されるだけでなく、元気が湧いてくること間違いなし。大地のパワーを感じる室戸世界ジオパークの散策、黒潮と輝く太陽がもたらした力強い食材、にぎやかなマーケットなど、南国高知の元気をもらう、パワーチャージの旅にでかけてみませんか。
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南国高知に到着後、車を走らせ向かったのは、高知県の東の端っこ、室戸岬。室戸市は市全体が世界ジオパークに認定されていて、ダイナミックな地球の地殻変動の歴史をまじかに感じることができます。ガイドさんが貝などの生物が海底を動き回った跡が地層にできる様子を詳しく説明してくれました。
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この段々ひとつひとつが何千年も前に海底にあった地層なんだ、と思うと果てしなく続く地球の生命力からパワーをもらえたよう気がしました。
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遊歩道沿い突然現れた立派なあこうの木。タコの足のように根をはり、無数に枝を伸ばしたその姿は圧巻でした。地層の中でもやわらかい地層に根を張っているんだそう。
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ガイドさんがお客さんに聞かれるたびに自分で写真を撮って調べたというお花のアルバムはもう2冊にもなっているそう。昔から自然と共存してきた室戸の人々の暮らしと、こういったおもてなしの文化が、室戸の世界ジオパーク認定の評価につながったのだそう。
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次に訪れたのは、イルカと触れ合うことができる室戸ドルフィンセンター。アットホームなスタッフさんに迎えられて向かったプールからは早速可愛いイルカちゃんがお出迎えしてくれました。とても人懐こく、人を見ると水をかけてじゃれてくることもあるのだとか。
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様々な体験プログラムがあり、私たちは直接イルカと触れ合える、触れ合い体験をさせていただくいことに。海に囲いを作ったいけすの中にウエットスーツを着て入るとイルカのトシちゃんが近寄ってきてくれました。まずは手と口でご挨拶。
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インストラクターさんの指示でぐるりとまわってお腹をみせてくれたトシちゃん。イルカの生態系を丁寧に説明してくれます。なんとイルカも昔は四足歩行をしていたのだとか。
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腕を1、2、3と振り上げると、突然目の前で大ジャンプ。あまりの迫力に歓声があがります。
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人懐こいイルカちゃんとたっぷり触れ合いすっかり癒され笑顔がこぼれます。こんなにイルカと触れ合えるなんて貴重な経験をさせてもらいました。
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高知と言えば、かつおのたたき。お昼に訪れたのは、海の駅とろむ。ここでは、さばき方からあぶり方、盛り付けまで室戸ならではの「タタキづくり」が体験でき、そのままできたてをごはんとお味噌汁と一緒にいただくことができます。
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高知の塩をふったかつおを火力の強い藁の炎で一気に焼上げます。昔から港で漁師が食べていた作り方を丁寧に教えてもらいます。
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藁を足すと更に大きな炎がかつおを包み、炎の勢いに驚きながらも豪快にあぶっていきます。
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焼き立てをすばやく切って、その場で熱々のまま一口パクリ。「余熱でだんだんと身に熱が入る前の瞬間が一番美味しいんだよ」という言葉の通り、こんなに美味しいかつおは今まで食べたことないというくらい、感動的な美味しさです。
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キレイに盛り付けて出来上がり。まずは塩で、次はしょうゆとにんにくで、最後にポン酢で、といろんな味で楽しみました。
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売店で室戸の海洋深層水を購入。ミネラルが豊富な深層水を使った商品は室戸の旅のお土産にもぴったり。
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移動の途中で立ち寄った、野良時計。家ごとに時計のなかった時代に旧家の地主が自分で時計組み立ての技術を身につけ、手づくりで作り上げた時計台だそう。のどかな田園風景とレトロ感漂うデザインが素敵です。
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野良時計の近くには、武家屋敷が並ぶ当時のおもかげを残した土居廓中もあり、ふらり散策して、次の目的地を目指します。
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次に訪れたのは、鉄道「ごめん・なはり線」田野駅と一体となった道の駅「田野駅屋」。田野駅屋は、田野町商工会の女性部のメンバーでスタートし、そのお母さんたちの工夫と笑顔が溢れる暖かいお店で、「四国有数の道の駅」と評されてもいるのだそう。
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店内には地元の生産者さんから直接届けられる新鮮野菜から特産品、地元グルメのお惣菜が並びます。この「すりみ」は地元の人々にも人気で、四国中からも買い求める人が訪れるのだそう。
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こちらは天日塩を使った塩アイス。ほのかな塩味と甘すぎないバニラ味が絶妙で美味しい。
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田野町は四国で一番面積のちいさな町ながらも、元気なお母さんたちに笑顔をもらえる、四国一小さな町の四国一元気な道の駅でした。
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田野駅屋から自転車で中芸地域を巡るサイクルツアーでも立ち寄りスポットに予定されている、北川村「モネの庭」マルモッタンを訪れました。モネの描いた風景が目の前に広がり、まるで絵画の中の世界に入ってしまったような気分に。
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四季の花々が咲く花の庭は画家のパレットのような色彩が美しく、散策を楽しませてくれます。6月末~10月末には、モネが咲かせたいと願い続けた「青いスイレン」が開花。睡蓮は午後に花が閉じてしまうため午前中の来園がおすすめです。
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どこまでも広がる青い海を眺めて過ごすのも高知旅の楽しみのひとつ。この旅の宿泊先に選んだのは、ヴィラ・サントリーニ。エーゲ海に浮かぶサントリーニ島をイメージしたリゾートホテルで、「まるで海外みたい!」と話題の異国情緒たっぷりのホテル。
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海に面した丘の上に建っているため、ホテルからの眺めはまさにサントリーニ島。エントランスからホテルの中へ一歩中に踏み入れると小さな別世界が広がります。
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客室もサントリーニ島の伝統的な建築様式である洞窟型になっていて、非日常感を演出してくれます。
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ランチに立ち寄った、安田町にあるレストラン ラポールも海が目の前という絶好のロケーション。大きな窓から差し込む太陽の光と、どこまでも続く太平洋の地平線を眺めながらゆったりとした大人の時間を過ごせます。
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地元・安田町の農家さんが作った野菜を使った、シェフおすすめのハンバーグ。たっぷりとかかったたまねぎのソースはたまねぎの甘さが引き立っていて生産者さんへの愛情を感じる味でした。
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高知市では月曜日以外、毎日どこかで「市」が開催されていて人々に親しまれています。高知城のお城下で300年以上続く、日本最大と言われる街路市の「日曜市」は、高知の台所として親しまれ、地元の人も早朝から集まり、賑わいます。
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「日曜市」の通りのすぐ近くにはひろめ市場が。高知の新しい観光スポットとして多くの観光客から地元のサラリーマン、おじさんたちまでたくさんの人が集まってきます。
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高知でしか味わえない食材や活きのいい鮮魚など個性的なお店が多く見て回るだけでも楽しめます。
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市場内の至る所にテーブルと椅子が並べられていて、それぞれが好きなものを好きなお店で買ってきて持ち寄って食べるスタイル。隣同士に座った人同士はすぐ友達になる。高知の交流の場だそう。
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旅の最後に高知城へ。高知城は本丸の建物が完全に残る唯一の城として知られていて、追手門から天守閣を仰ぎ見ると、一枚の写真に納まるためフォトスポットとしても人気だそう。
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豊かな自然と美味しい食事。おもてなしの心の温かい高知の人々との触れ合いに思いっきりパワーチャージされた旅になりました。