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楽天トラベルトップ > 恋する神社 > 伊豆山神社

恋する神社 vol.1 関東編 “恋愛成就鎮守の森に想いを馳せて”『恋する神社』は日本全国の神社を旅して、神社ならではの恋のエピソードやパワースポット、恋に効くアイテムなどを紹介していきます。今回はわたし達、創作料理ユニットGOMAが関東の縁結びの神社を訪れました! 中村 亮子 アラキ ミカ 遠藤 順子 参拝マナー 気をつけよう!神社のきまり 伊豆山神社 梛の葉守 COMA's profile

scene.1 逆風の恋も成就したこの場所で 伊豆山神社 雨フリ

伊豆山神社 (いずさんじんじゃ)

807年創建。日金山の山頂(現在の東光寺)より変遷し、現在の場所に。JR熱海駅の北東約1.5kmにある神社。伊豆山神(火牟須比命、伊邪那伎命、伊邪那美命)を祭神とし、全国各地にある伊豆山神社や伊豆神社、走湯神社(そうとうじんじゃ、はしりゆじんじゃ)などの起源。

ご利益

:

縁結び、家内安全、大願成就、火防鎮火など

所在地

:

〒413-0002
静岡県熱海市伊豆山上野地708 番地1


交通アクセス
熱海駅から伊豆山神社行、または七尾行バスで約7分(「伊豆山神社前」下車)駅前バスターミナルから発車、別に伊豆山温泉街経由、神社行の循環バスもでています。
熱海駅からタクシーで5分ほど
TEL:0557-80-3164
伊豆山神社を詳しく見る >

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長い長い参道の先に、恋ゴコロ喜ぶスポットが

恋の始まりを祈る、進行中の恋の成就を願う、恋人との絆を深める。神社は日々の些事や仕事に追われる日常から抜け出し、自分を自分らしく保ち、恋のモードにできる新しいスポットです。『恋する神社』記念すべき第1回目は、料理創作ユニットGomaの3人が、源頼朝と北条政子の歴史的な恋に縁深い、熱海市・伊豆山神社へ。海から続く、長い長い参道を経て目の前に現れるのは、いいかたちで時を経過したやわらかい空気に満ち、懐かしさがこみ上げる境内。また振り向けば、今登ってきた階段の苦労なんて吹き飛んでしまう、すばらしい景観が。さながら空中庭園のようなこの場所で、意中の人を思いながらちょっとうっとり。なんて、たまにはいいかも。

伊豆山神社にまつわるエトセトラ

明治時代に現在の社名になった伊豆山神社は、伊豆の地名の発祥地。平治の乱の後伊豆の蛭ヶ小島に配流の身となっていた源頼朝が源家再興を祈願、また正妻となる北条政子と出会った場所としても有名です。
のちに鎌倉幕府を開いた際には篤く崇敬、幕府再興の崇敬社となりました。古来は神仏習合が盛んに行われ、弘法大師や多くの修験者が入峰して修行を積んだ霊場、霊山でもあります。

源頼朝と北条政子--歴史的な恋模様に、お参り

―伊豆の豪族の娘として生まれた北条政子は、平治の乱で島流しになりこの地に逃れてきた源頼朝と恋に落ちます。しかし時は平家全盛の世。父である北条時政に猛反対を受け、別の婚姻の話を進められてしまいます。しかし婚礼の夜、政子はすべてを捨てる覚悟で頼朝のもとに走り、妻となったのでした。
中村 : ここはね、政子と頼朝が忍び逢った場所です
アラキ : ここで恋を語らったの?
中村 : そう、愛を契ったそうですよ、ふふ
遠藤 : だから運命の人と会えますようにって、みんな来るんだね。逆風の恋っていうのがいいよね
中村 :さあ、お賽銭の準備はできた? 私はいいことがあるよう11円にしようかな/笑
遠藤 : ええ〜、じゃあ私は5円

頼朝は、実はプレイボーイ!?

実は政子と出逢う前、頼朝は伊東祐親の三女八重姫とも恋仲でした。激昂した祐親から刺客を送られこの伊豆山神社に逃げ込んだのです。しかし京都のシティボーイであり源氏の御曹司の頼朝、若い女性が放っとくはずはありません。すぐ2年後には10歳年下の政子と逢瀬を。
しかも“亀の前”という愛妾の存在は隠して……。当時の公家には普通のこととはいえ頼朝もけっこう隅に置けません。

恋するふたりが結ばれる、腰掛石と梛(なぎ)の木

―古くから縁結びの祈願所として名高い伊豆山神社には、もちろん恋にまつわるパワースポットも。まずは頼朝と政子が愛を育んだとされる、ちょうどふたり掛けサイズの腰掛け石。
中村 : この岩は天然でこの形らしいよ
遠藤 : すごいね〜、不思議
アラキ : ふたり掛けソファーのような石に座って、ふたりは将来のことを話しあったんだろうね
―古くから縁結びの神木として知られる梛の木。政子もふたりの名前を葉に刻み、手鏡の下に忍ばせて毎日お祈りをしていたそう。
ちなみに境内左手にある夫婦神がまつられた結明神社も訪れたふたりを必ず結ぶといわれる縁結びの神さまです。

中村 : 景色を眺めながらゆっくり歩くと厳かな気持ちになる、情緒があるよね。
遠藤 : きれいだね、紅葉も。でも葉っぱが落ちちゃいそうでかわいそう。
中村 : 梛の葉は男性がめ梛、女性がお梛の葉を持つんだって。
アラキ : カップルじゃなきゃダメ?
中村 : ううん、ひとりで願うのもありだよ/笑。

森のなかに静かに佇む、やさしい山の神さま

―伊豆山神社の裏山にある白山神社。本社右奥に見えるまっ白な鳥居をくぐり、勾配のある山道を片道20分ほど歩くと静謐な雰囲気の森のなかに突如、大きな岩が連なる場所が。鳥居とご神木、さらにその上には本社があります。
ちなみにふもとの白い鳥居付近に遥拝所(離れたところから神仏を拝む場所)もあるので、坂道がきついかたはそちらでも。
中村 : 元々ここは東海でいちばん有名な霊山らしいです
遠藤 : なるほど感じるものがあるよね、やっぱり。白い鳥居も珍しいね。
アラキ : でも威圧感とか妙に神々しい感じじゃなく、自然とともに寄り添ってるというか。
中村 : うんうん、そんな感じ。雰囲気がやさしい。

まるで空飛ぶ神社、水平線に想いを馳せて

昔から歌にも引用されてきた伊豆山神社。春のしだれ桜など四季折々を彩る草木や渡り鳥の声も情緒深く、海抜170メートルの境内はさながら、空中庭園のような趣き。訪れた日はあいにくのお天気でしたが、本来は伊豆の海や相模灘(さがみなだ)を一望でき、初島や大島までを眺めることができます。夕暮れどきに佇めば、ひとりでもふたりでも……想像しただけでロマンチック。

そっとしのばす、恋の葉のお守り

梛の木には人の悪意や嫉妬、災いをはねのける浄化作用があり、その葉が悩みや迷いを解消する護符として、古くから身につけられてきたようです。
なかでも伊豆山神社の梛の葉は、葉脈が縦に通っているためにちぎれにくく、また2枚ずつなかよく同じ場所から出ていることから、頼朝に想いを募らせた政子がそっと手鏡の下に忍ばせたと言われています。 そんなふたりの絆を繋いだ、縁結びのご利益があるとして有名なお守りなのです。また梛にはオスとメスとがあり、カップルで持つ場合は女性がお梛、男性がめ梛を持つとよいとされています。
もちろんひとりで持って、恋の成就を願うのも◎。良縁が結ばれるといわれています。

参道ふもとの海辺には、始まりの湯がありました

―伊豆山神社が古来、走湯大権現や走湯山と呼ばれていた由縁の日本三大古泉。参道のふもと、熱海ビーチラインのすぐ脇に走湯神社はあります。走り湯の由来は、走るようにお湯が湧き出して海へ注いでいたためといわれ、10メートルほどの洞窟の奥には源泉が沸き出ています。頼朝はこの場所を「伊豆の国山の南に出づる湯の早きは神のしるしなりけり」と詠い、現在まで数々の歴史上の人物や有名人がここを訪れています。
遠藤 : すご〜い、ぽかぽかしてるぞ。
アラキ : 湯気もすごい! お肌にもいいかな? お湯が湧き出てる音がするね。
中村 : さすがに直接触るとお湯はすごく熱いね。(洞窟から出てきて)奥に鳥居があったね、なんか幻想的。
アラキ : ……え? 見えなかった/笑。

「お礼参り」って、難しいことじゃないんです

お礼参りと聞くとちょっと構えてしまうかもしれませんが、何も難しいことはありません。
要するに叶えてもらった願いごとについて、神さまにきちんとお礼をすること。
誰かにお世話になったら「ありがとう」と言いますよね。同じように願いが叶ったら神さまにも「お世話になりました」と報告しに行きましょう。

おばあちゃんの恋の話を聞くような

頼朝と政子の恋も今は昔。神社にまつわるさまざまなエピソードを知り、“人じゃないけれどそれぞれ世界観をもった神さま”と向き合うことで、Gomaの3人も“厳しい時代を生きたおばあちゃんの若いころの恋の話”を聞いたあとのような、強くやさしい気持ちになれたそう。
ちなみに彼女たちが選んだ今回のベスト・スポットは、本社の裏山にある白山神社。確かにここは一見の価値がある幻想的な場所。また、“忙しい日々に帰っても、ちゃんと効力が持続しそうなお守り”も醍醐味のひとつ、とのことでした。
きっとあなたもここを訪れれば、「がんばって意中の人に……」なんて、気持ちにもなれるかもしれませんね。

参拝マナー

参拝マナー
神社は、神さまが住んでいる場所。参拝にはルールやマナーがあります。少し背筋をただし、礼儀をもって接しましょう。

  • 身を清める 
    →シャワーを浴びるなどして身体の埃を洗い流し、身も心もすっきりした状態でお参りに出かけましょう。
  • 鳥居、参道での作法
    →鳥居をくぐる前に服装の乱れを整え、深いお辞儀を1回。参道では端を歩きます。※帰るときにも一礼をします。
    手水の作法
  • →御手水舎の前で軽く一礼します。
    →柄杓で左手に水をかけます。
    →柄杓で右手に水をかけます。
    →左手に水を貯め、口に含んですすぎます。水を出すときは手で隠してください。
    →柄杓で口をつけた左手に水をかけます。
    →自分の持った柄杓の柄に残った水をかけます。
    →柄杓を元の位置に戻し、軽く一礼します。
    参拝の作法
  • →お賽銭をやさしく賽銭箱に入れます。
    →深いお辞儀を2回行います。
    →拍手を2回打ちます。
    →心の中で感謝の気持ちを伝えます。
    →深いお辞儀を1回行います。
    まずは神様に日々の感謝をすることを忘れずに。お願いは、その次に。
  • お礼参り
  • 願いが叶ったら神社にお礼とご報告をします。お守りやお札をいただいている場合、祈願が成就した際に納めます。神社によってはご祈祷をしてくれるところもあります。
    ※それぞれの神社や地方、男女により、多少やり方が異なる場合があります。

  • 恋する神社 vol.1 関東編
  • 伊豆山神社
  • 箱根神社
  • 東京大神宮
  • 川越氷川神社

恋を叶える神社をじっくり堪能したのは

Goma [ 料理創作ユニット ]
「食」をテーマに、日常の楽しいこと、うれしいことをさまざまな形で表現、製造する料理創作ユニット。98年にアラキミカ(M)、遠藤順子(J)、中村亮子(R)の3人で結成、食べものだけでなくお皿やトレー、雑貨、メニューなど、食べものまわりの素敵な空間をプロデュースしています。現在では料理をはじめ、雑貨の単行本、雑誌、web上での作品発表、商品アドバイザー、商品デザイン、ものづくりワークショップの開催など、多岐に渡った活動を展開。この4月に〈atelier Goma〉で行われた大人数の展覧会『初恋展』の作品集、『初恋BOOK』(mille books刊/\800(税込)/1,000部限定シリアルナンバー入り)も発売中。

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